「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

春告げ鳥

2019年03月28日 |   小学生 
小学生クラスでは、春期講習会中は教科書の内容から
離れたテキストを使っています。

漢字の問題はともかく、文章題は
読んだことのない文を読むのを面倒くさがる生徒が多数。
特に説明文はその傾向が強いので
テキストからは物語文だけをピックアップすることにしました。

物語文は、全員があらすじを知らないので
このあとどうなるのかワクワクしながら読めるのがいいみたいで
はじめにみんなで読むときは、それぞれが真剣に聞いています。

設問に答えるのも、我先に!とみんな真剣。
教科書内容の問題だといつでも真っ先にできる生徒が
初見の文章だとそうでもない、というのが他の生徒たちの
競争心に火をつけたのかも。

さて、そんな小学生クラスの国語の時間でのこと。
「主人公はある鳥に生まれ変わりましたが、それは何ですか」という問題。
答えは本文中にしっかり「春を告げる鳥うぐいす」「いい声で鳴くうぐいす
と書いてあるので、ほとんどみんながいっせいに「わかった!」と
騒がしく主張する中、1人だけ頭上に?マークを飛ばす生徒がいました。

「答えは『うぐいす』です」と発表したら、その生徒から
さっそく「『うぐいす』って何ですか?」という質問が。
うぐいすを知らないとは!

他の生徒たちは、また我先に!と
「ホーホケキョって鳴くヤツ!」「春の山で鳴いてるヤツ!
と仲間に教え、「あー、アイツか。」と伝わった様子。
(しかし、「アイツ」って…。

たまには教科書を離れ、学校の進度を気にすることなく
授業をするのもいいな、と思いました。