「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

神田明神

2009年09月20日 | 今日のお仕事 
思いがけずカレンダーどおりに仕事が休みになったので東京へ。
といっても観光ではなく、お勉強。

実は5年ほど前に資格を取ろうと通信教育を始めたのですが
どうしてもスクーリング科目1つの日程が合わず
それだけを残して休学状態だったんです。
ようやく今回、仕事の休みと一致し、受講することができました。
なんとか合格してけりがつくといいな。

せっかく東京に来たのに、朝から夕方まで
ずっと教室にこもっているのはもったいないということで
お昼休みに神田明神へ行ってみました。

すると、ちょうど結婚式が始まるところで
白無垢を着た花嫁さん入場シーンに遭遇。
なんとなく縁起がいい感じ。
その幸せにあやかりたいわ~。

雅楽が奏され荘厳な感じで、ひたすら魅入ってしまって
その瞬間の写真は撮れませんでしたが、帰りぎわ記念に1枚。
右側の緋毛氈が花嫁入場のなごりです。

なんだかすっかり観光気分。

理由はシンプル

2009年09月19日 |   中3 
中3で三者面談を続けています。

以前、第一志望を工業高校にするか商業高校にするかで迷っていた生徒が
「工業高校に決めました!」と言うので、理由を尋ねてみたら
「オープンスクールに行ったときいろいろ作らせてくれたから
…それだけ?なんて単純な。
まあ、それで「モノ作り」に目覚めて、その道のプロを目指す!
ということもあるだろうから悪くはないか。

でも、甘い言葉につられやすそうな危うさを感じて、ちょっと心配…。

腹ペコ

2009年09月18日 |   中1 
夜8時を過ぎた頃から
数問とくたびにため息をつきつつ「ハラ減った…。」とつぶやく生徒がいました。
隣の生徒が「夕飯食べてこなかったの?」と聞くと「しっかり食べてきた」。

しばらくすると、私の肩を指さし
「それどうしたの?ケチャップ?」ときいてきた。
何だろうと思って見てみたらチョークの粉(赤)。
赤とはいってもかなりピンクに近いのに…。
こんなものまで食べ物に見えるなんて
食べ盛りって、よっぽと飢えているんだなあ。

学問のすすめ

2009年09月17日 |   誤・迷答!
中3社会の答案を見せてもらってびっくりしました。

問題は
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云へり。…」
この書き出しで始まる福沢諭吉が書いた本の題名を答えなさい。

サービス問題じゃん!と思っていたのに、生徒の解答は

「学のすすめ」 … そんな得体の知れない門をすすめられても…。
「学問のこころえ … なんとなく字面が似てる?
「わがはいは猫である」 … なぜネコの話だと思ったのー!?

これじゃあもちろん、内容も知らないんだろうなあ…。

ぼやき

2009年09月15日 | 今日のお仕事 
小中学校ともに、ここ数年間、同じ指導要領のもとで
同じ教材を使った授業が行われているわけですが
年々生徒の質が落ちているように感じます。

ウチの塾に来ている生徒たちだけをみた感想ではありますが
特別できる生徒がいるわけでも、問題児ばかり集まっているわけでもない
フツーの塾なので、きっと一般的に見てそうなんだろうと思います。
特に中3→中2→中1→小6と、学年が下がるにしたがってひどい。

小6国語で、漢字練習が20分持たない生徒がけっこういるなんて
今までちょっと無かったです。
5分もしないうちに「疲れたー」「面倒くさい」と言い出し
気がつくと落書きをしているなんてタイプが数名います。
学校や家でもこんな調子で集中できないんだろうなあ。
これじゃあ基礎学力なんてつくわけありません。

中1国語で、「形が似ている漢字」の練習をしていたら
「『徐行』の『徐』と『除雪』の『除』なんて、どっちでもよくない?
と発言する生徒がいました。
意味が違うんだから、どっちでもよくありません。
「パソコン使うから書けなくてもいいでしょ。
なんて意見も出て
「だからこそ正しい漢字を選べるようになっておかなくちゃいけないでしょ。」
と反論したら「パソコンの辞書で調べるし。
いちいち調べるより、覚えておいた方が効率がいいと思うけどなあ~。

とにかく、作業をするのも、覚えるのも「面倒くさい」のひとことみたい。
若いうちに手を抜くとろくなことにならないぞ!
なんて、子供に言ったところで実感わかないか。

毒舌

2009年09月14日 |   中3 
定期テストが一段落したので、今週は中3の面談中心です。
夏期講習会中に受けた模擬テストの結果をもとに
夏の反省とこれからの課題を示す…というのが趣旨。

面談は基本的に、生徒+保護者(1~2人)+講師(1人)の三者面談です。
そのため、1人1人の生徒について、どのような指導をするか
事前に講師全員で話し合いをしています。

今日はボスの虫の居所が悪かったのか
この事前話し合いの時点でボスからボロクソに言われる生徒が続出。
「こりゃあ、落ちるな~。でも仕方ないか!
「こんなんじゃ、どうにもならん!
なんて、言葉通りに本人に伝えるわけにはいかないので
フォローの言葉を考えつつ、でも危機感を持ってもらおうと頭を悩ませました。

実際の面談でも、ボス担当の生徒はコテンパンにやられたみたい。
まだ今の段階だから言えるっていうのもあるんだけど
もうちょっと穏やかにならないと、血圧高いんだから気をつけてくださいよー!!

かいわれ

2009年09月13日 | 今日の1品 

ここのところ肌寒い日が続いています。

ベランダの植物たちは
シソが花を咲かせアサガオもまだ咲いてはいるのですが
ちょっと辛そう…。

そんな中、室内のいちばん日当たりがいい場所に置いてある
かいわれ大根は元気です。
種をまいてから4、5日でこのくらいの大きさになります。
最近は気温が低いのでもう少し時間がかかるかな。
発芽適温15℃~30℃ということなので、もうしばらく楽しめそう。

食べては種まき、食べては種まき、を繰り返し、今年は2袋目突入。
これをまききるまで、天気が持つとよいのだけれど…。

アドバイス

2009年09月12日 |   中1 
中1の生徒が
「明日TOEIC受けるんです~。何かアドバイスください。」と言ってきた。
TOEIC!?中1で? と思わず聞き返してしまいました。

その生徒はウチの他に英会話教室にも通っているので
ありえないことではないのですが、でもね~…。

TOEICはビジネスシーンの英語が多いので
問題がすべて日本語だったとしても
その生徒には難しいと思うんだがなあ…。
英語も国語も得意ってわけではないということを
普段の様子から知っているだけに
「TOEIC?英検じゃなくて?
と数回繰り返して聞いてしまいました。
受けるのは自由だから、まあいいけど…。

で、アドバイスって言われても
「時間配分に気をつけて。」くらいしか言えなかったです。
私自身の注意点なんですけどね。
逆に私の方がアドバイス欲しいくらいだ。
2時間は拷問のように感じるかもしれないけどめげるなよ
なんて本心はちょっと言えませんでした。

教材(読み物)の利用法

2009年09月11日 |   中3 
今期もまた、1つの中学校の中3国語テスト範囲に『高瀬舟』が入っています。
そして今期もまた、CDで1回聞いただけでテスト突入。
なんて荒っぽいんだ。

そんな調子なので、衝撃的な自殺シーンしか印象にないらしく
生徒たちの感想は
「グロい!」「背筋が寒くなった。」なんてものばかり。
脳死移植法改正案が可決されて、子供であっても自分の死について
少なからず考えなくちゃいけない時代になったというのに
それを考えるいいきっかけになる教材だと思うのに
こんなことでいいのかなあ…。

本文の文体が難しいので、内容を少しかみ砕いて説明したら
主人公の庄兵衞の気持ちに共感したらしく
自殺幇助について中学生なりに考えているようでしたが…。

ちなみに中2は『走れメロス』が出題範囲になっています。
これもさらっと読んだだけらしい。
毎年授業に取り上げられずカットされる教材なので
今年は太宰治の生誕100年ということがあると思うんだけど
生徒たちは全く知らなかったようだ。
おまけに生徒たちは「なんだか楽しそうな話」だと思っている様子。
なんて中途半端…。

どちらも定期テストでどのような問題が出題されるかわかりませんが
(なんせ学校の授業が薄っぺらいので)
この程度の読み込みで出題教材にするってどうなんだろう。


<ちなみに去年の様子はコチラ