「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

安定志向

2010年06月10日 |   中2 
今日の授業中、板書をしていたら唐突に
「塾の先生って生活は安定してるんですか?」と質問された。
「センセーは、本職は別にあるんですかー?」とも。
今のところ、この仕事一本でちゃんと暮らしてますよ。

「給料いくらですか?」という質問が昔からよくあったけど
このタイプは初めてだ。
意味がわかって質問してるのか怪しいところですが
職業に対する意識が芽生えているのならよい傾向ですなw

今段階で「教師になりたい」という生徒がけっこういて
教員免許を取るまでと取ってからのことを根掘り葉掘り聞かれます。
私じゃなくて、学校の先生に聞きなよー。

それから、社会状況を感じ取っているのか親の意向なのか
「公務員になる」と言っている生徒が以前より多いです。
もう既にどこの役所のどの課に所属したいかまで決めちゃってる子も
(この生徒は明らかに親の意向)

以前は「遺跡の発掘!」とか「船乗り!」とか「ボクサー!」という生徒もいたのになあ。
なんかちょっと寂しいかも。

忘れてないよ。

2010年06月09日 | 今日のお仕事 
定期テスト対策授業に合わせて大量のプリントを作成しています。
授業までとりあえず置いておく場所を確保するために事務所内を片付けていたら
数年前の卒塾生たちの集合写真が出てきた。
「おお~、懐かしい~。」と言いながら、講師全員で名前確認開始。

……これが意外と出てこないんですよ。
顔も、どんなエピソードがあったかもちゃんと覚えてるのに。
名字の1文字でも誰かが言うと、芋づる式にするする出てくるんですけどね。
ただし、ボスに至ってはまるっきり記憶から抜け落ちている生徒がいたり…
年をとるってこういうことなんだわ~。

しばらくみんなで忙しさを忘れてあーだーこーだ言いながら思い出にふけりました。
プリント作りの息抜きにしては緊張感のあるひとときだったな。

写真の彼らはそろそろ20才。元気にやってるかな~。

危険行為?

2010年06月07日 | 今日のお仕事 
授業を始めようと教室に入ったら
油性マジックのふたを取ってにおいをかいでいる子がいた。
「わたし、このにおい好きー。」と満面の笑みで報告してくれたけど
なんか危なそうだったので速やかにやめさせて換気。

本能的に体に悪そうって感じるけど、においの正体は何なのかな?
こんな風に至近距離でかいでも大丈夫なんだろうか。
たまにこのにおいが「好き」という生徒がいて対処に困ります。

「よっちゃんイカ」の封を開けて同じことをしている生徒はスルーなんですけどね。

「ケマル・ゲキチ ピアノコンサート」

2010年06月06日 | 今日の出来事 

今日は予想外に時間が出来たので
急遽「ケマル・ゲキチ ピアノコンサート」に行ってきました

ショパン生誕200年を記念し、オールショパンプログラム。
全14曲で耳なじみの曲多数。
中には昔ピアノを習っていた頃に挫折した曲があって
いろいろな思いを巡らせたり鳥肌が立ったり
久しぶりに生演奏を聴いてドキドキしました

ゲキチ氏はショパンの名手というだけあって、どれも本当に圧倒されました。
演奏から受けた印象は
力強さと繊細さ、激しさと柔らかさ
正確だけど機械的ではなく、複雑だけど難解ではない
ピアノってこんなに表情豊かな楽器だったんだと改めて感動。
ショパンにしては激しいかな、という気はしたけど
それはそれで良かったです。

大きなホールの割に聴衆は少なかったのですが
熱烈な拍手に応えてアンコール4曲(!!)には更に感動しました。
アンコール1曲目のシューベルトのセレナーデは
それまでのプログラムよりずっと甘くてうっとり

そしてアンコール3曲目はリストの「ラ・カンパネラ」だったのですが
これがすごく良かった!!
以前フジ子・ヘミングの同曲を聴いたことがあるのですが
だいぶ違う感じ。コチラの方が若くて情熱的で生硬というのかな…(当然か)。
ゲキチ氏はショパンコンクールだけでなく
リストのピアノコンクールでも受賞しているという経歴を見て納得。

CDと変わらぬお値段で、こんなに素晴らしい演奏を聴けるなんて
ものすごいお得感。行けて良かったです。
全席自由だったので早めに行って良い席をゲットできたのも良かったなあ。

コンサート終了後、サイン会もあったのですが人が多すぎて断念しました。
でも、ご本人を間近で見られて感激

それから、ゲキチ氏はさすがに西欧人だけあって足が長い!
中学生が保育園児用のイスに座っているみたいに足が余っていて
ピアノイスがちっちゃく見えた。

ここのところ、本物の芸術に触れる機会に恵まれているのが嬉しいな。

五日

2010年06月05日 | 今日のお仕事 
生徒から「今日は何日ですか~?」ときかれたので
「いつか!」とこたえたら
「ケチ!と言われた。

なんでー。
どうやら「五日」を「何時か」と思ったようだ。
そもそも「五日」=「いつか」ってわかってるのかな…?

さて、「ケチ」の汚名をどうやって返上しようか。

進路相談

2010年06月04日 | 今日のお仕事 
当塾は兄弟姉妹で通ってくれる子が多いので
ときどき卒業した兄姉の様子を聞いたりします。

今日はある女子生徒に「お兄ちゃん(高3)元気~?」ときいたら
逆に「パン屋になるには何学部ですか?」と質問されました。
どうやら兄貴はパン屋になりたいようだ。

職人になるなら大学に行くより修行した方がいいだろうし
商品開発をするつもりなら農学部かな~と考えていたら
「兄ちゃん、パンが大好きでずっとパンを食べていたいんだって。

ええ~。 高3で「パンを食べたいからパン屋」という発想なの!?
まるで保育園児レベルじゃないですか…。
きっかけはそれでもいいけど、高3なんだしもうちょっと何かないのかね?
妹を通じていろいろ話を聞いたけど、どうやらそれ以上の考えはないらしい。
せめて「パンを作りたい」という気持ちがないと続かないと思うなあ。

けっこうレベルの高い普通科に進学したため、親はパン屋になることについては反対していて
「とりあえず大学へ行きなさい」とうるさいらしい。
おまけにパン屋になりたい理由がコレじゃなあ。

パン作りは趣味としてやることもできるし
大学に入ってからパン屋でバイトするんでいいんじゃない?
と兄貴に伝言を頼んでおきました。

高3ということは、もうそんなに悩んでる暇なんてないと思うけど
しっかり考えて結論を出してほしいなあ。

始動

2010年06月03日 |   中3 
来週の市内大会が一段落するとすぐに今年度第1回目の定期テストが行われます。
テスト範囲の発表に合わせて塾の時間割が完成しました。

今回は夏期講習会のリハーサルもかねて、日曜朝の時間帯に授業を入っています。
生徒の反応は…
「ドラゴンボールが見られない~という声多数。
テスト直前の日曜日にアニメを見ようだなんて余裕だな!

「朝早くて起きられない~という声も。
学校よりも遅い時間設定なんですけど…。
実際は、完全夜型生活を送っている我々講師たちの方が起きられるか心配なんですけどね。

「9時から12時」という時間を見て夜と勘違いし
「夜中までやるの!とビックリしている生徒もいました。
それは条例違反になるのでできません。

とにかく、今年度もそろそろテスト対策の忙しい毎日が始まります。

ミーン

2010年06月02日 |   中2 
中2英語の教科書で meaning という単語が初登場しました。
mean は既に1年生の教科書で出ていますが、同じページに再登場。

ややこしいところなので
mean → 「意味する」   meaning → 「意味」
と黒板に書いて「間違えやすいから注意すること!」と念を押して
ある生徒に本文を読ませたら
自信を持って「ミャーン」と読んでくれました。

私の話、ちゃんと聞いていたんだよね?
猫のようにかわいらしく読んでくれたけど、そんなんじゃごまかされないぞ!

棚から…

2010年06月01日 |   小学生 
慣用句の問題で、「たなから…」の続きを選ぶものがあったのですが
選択肢の「ぼたもち」を知らない生徒がいっぱい。
説明しようにも、なかなか伝わらず難しかったです。
ひょとして食べたことないのかなあ…。

考えてみれば、彼らの母親は私よりちょっと年上世代だから
自分でぼた餅やおはぎを作らない可能性は大きいかも。
そうなると、買って食べたいと思うくらい好きでないと
食卓で見ることはないってことか。

そういうわけで、「たなからぼたもち」=思いがけない幸運に恵まれること
がまるで共感されませんでした。
「たな」すら何の棚か理解不能のようだし。

仕方がないのでいろいろ例を挙げて説明を試みたところ
「引き出しからクッキー」みたいな感じ。
というのがわかりやすかったようです。

我々が一般常識だと思っていることでも
今どきの子供にとっては、全然身近でないからわからない
ということはたくさんあるんだろうな。
この前も「(童謡にでてくる)ひばりって何ですか?」ってきかれたし。
鳥だということすら知らなかったことにビックリしました。

世代の違いという一言では済まされないものを感じます。
こんな田舎にいても季節を感じることが難しくなってきているんだなあ…。