白雲去来

蜷川正大の日々是口実

映画「永遠の〇」がとても良かった。

2014-01-16 11:02:42 | インポート

一月十五日(水)晴れ。

寒波の襲来で寒いこと。同じ寒波なら、カンパの方が嬉しいのだが。なんてくだらんことを考えつつ事務所で仕事。昼で終わらして、桜木町駅のすぐ横にある商業ビルの中にある映画館に、今話題の「永遠の〇」を観に行った。

 

最近の映画館は、チケットを買うのも自販機だ。機械に弱いお年寄りには可哀そうだ、と思いつつ、さも慣れているかを装って機械を操作するが、これが無機質で(機械だから当然か)無愛想で、面倒で嫌になる。「もぎり」のネエちゃんに、愛想よく「いらっしゃいまほー」と挨拶をして貰いたいものだ。

入場料は1800円か、高けーなぁー。と思って画面を見ると「シニア割引」がある。何と1000円だ。ネェちゃんに、「シニア割引で」と言うのも恥ずかしいので、これは助かった。たまには機械も良いものだ。とすぐ転向してしまう自分が情けない。

 

ウィークデーの昼下がりだと言うのに、席は八割がた埋まっているのには驚いた。以前「007」の最新作を見た時よりも、客が多い。しかし始まる前に興味もない予告編が延々と続くのには閉口した。早送りしてさっさと始めろよ、と思っているのは私だけではあるまい。

 

その原作を読んだのは二年前の四月のこと。古い読者で千葉在住の中村晃夫さんからご恵送頂いた。以下は、私が本を読んだ時の「白雲去来」である。

「先日、古い読者で、千葉に住んでおられる中村さんから、『是非読んでください』と、『永遠の〇』をご恵送された。題名を見ると、何やらミステリーのようだが、この『ゼロ』とは零戦の事である。終戦から六十年目の夏のこと。特攻で戦死した祖父の生涯を姉と弟が調べることから物語は始まるのだが、読んでいるうちに、どんどんとのめりこんでしまった。最近、こんなにすごい小説を読んだことはない。空戦の場面や、戦記についても史実に基づき、非常に勉強になる。そして、クライマックスでは、泣けて仕方がなかった。本を読んで泣いたことなど、山崎豊子の「大地の子」以来の事である。最近読んだ本の中で、間違いなく最高の一冊だと思う。是非とも読んで頂きたいと思っている。

解説を入れると、六百頁もの本だが、初刷りが2007年の一月で、私が頂いた本は、2010年の5月のもので、五刷も版を重ねている。こういった本が多くの人たちに読まれていることを知ると、まだまだ日本は大丈夫だと思ってしまう。本当に、良い本でした。九百円で感動を得られることなど、最近ではまずない」。ちなみに「零戦」の「〇」は、昭和15年の皇紀2600年に正式採用されたので、2600年の末尾の「〇」をとって「零戦」とした。知っていますよね。

映画の方も、大分評判がいい。早い話が良い映画だった。最近のCGというのは凄いものだ。空母への離着艦の場面や、戦闘の場面もとてもリアルだ。特攻機が、次々と艦砲射撃で落とされる所では涙が溢れて仕方がなかった。零戦が基地に並んでいる場面などは、CGでなければ無理だろう。昔の日活の戦争映画など、零戦と言って自衛隊の練習機などを使用していて、子供心に興ざめさせられたものだ。

特にラストが良かった。孫が宮部のことを回想すると、宮部の乗った零戦が飛んで来て、映像は一転して、宮部の特攻のシーンに代わる。凄まじい艦砲射撃にも関わらす宮部の零戦には一発も当たらない。急上昇から急降下して空母に突入する直前に、「永遠の〇」というタイトルが出て終わる。感動に浸っていたかったが後ろに座っているオバサンたちが、鼻をグズグズさせっぱなしなのには参った。こちらもつられて、涙腺が緩む。明るくなって、目が赤くなっているのを見られるのが恥ずかしいので、タイトルバックが出てすぐに席を立った。

途中、みなとみらいのスーパーで晩酌の肴を買って帰宅。夜は、愚妻の帰りを待ってから家族で食事。愚妻と上の子供には、今日の映画を必ず見るようにと言っておいた。

Photo_2※入場券。「シニア割引」が嬉しいやら、恥ずかしいやら。複雑な気持ち。

 


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印刷機が壊れた。

2014-01-16 10:13:33 | インポート

一月十四日(火)晴れ。

ようやく機関誌の印刷が終わった。しかし前号からカラー印刷機の調子が悪く表紙を印刷すると下段に黒く汚れがついてしまう。だましだまし使ってみたが、どうも治らない。仕方がないので、修理の人を頼んだ。

修理の契約が切れているので、出張費が一万八千円に+部品代がかかるとのこと。少々痛いが仕方がない。事務所で午後一番で待ち合わせをした。すぐに直るのならば、もったいないが表紙を印刷し直そうかと思っていたが、修理の人曰く、「黒とカラーのドラムが摩耗していますので、新しいのを買った方がいいと思います」。ちなみに、そのドラムは高いのですか?と聞くと。

「ええ。新しい印刷機を買った方がいいかもしれませんね」。うーん。正月早々参った狸は目で分かる・・・。か。暮には、自宅の給湯器が壊れ、新しいものに交換した。友達の紹介で安くやって貰ったが、それでも三十万円近くもした。お歳暮や暮の支払いなどを計算したら、愚妻と共にしばし無口になった。それでも、出版記念会を行ったおかげで何とかクリアーできたが、この印刷機の交換は予想外。しかしなくては仕事にならない。

安倍さん。亜細亜やアフリカにいくら対中国、韓国のケンカ外交をしているとはいえ、手裏剣のようにODAで金をばらまくのもいいけれど、うちのように超、超極細の会社に、融資の枠を広げてくれませんかね。展転社も一緒に。ねぇ藤本社長さん。二、三百あれば一息つくからお友達の「大物」氏に頼んでみてよ。(笑)

あーあ義士討ち入りの日に、こちらの首が危なくなった。

そんな訳で、今月号も、汚れたままで発送いたします。私のブログを見て頂いております読者のみなさん。次号は新しい印刷機を使用しますので、何卒、ご寛容のほどをお願い致します。

今夜も酔狂亭で独酌。肴は、あぶったイカ、は差し歯では無理なので、蒸し鶏、湯豆腐に能登屋のさつま揚げ。ストーブに「カラカラ」(沖縄の燗酒をする器)を置いて温めつつ、お湯割りを楽しんだ。

Photo※「燃えよ祖国」の第200号です。表紙の下段が汚れてしまいました。平身低頭。


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