7月22日(土)晴れ。
関東地方に梅雨明け宣言が出た。といっても浪人暮らしの身としては、生活に何の関係もなく、連日30度を超える暑さに正に、サンリオの「ぐでたま」状態である。最近は、余り食欲がなく、朝食を抜いている。昼食は、お中元で頂いたうどん。家族は、暖かい汁で食べる「かけ」が好きだが、私は、いつも「冷やし」で食べる。ミョウガとネギをたっぷり刻んで、たまには、人参とナスの天ぷらを添える。もう一品は、大好きな錦糸町は「223」というお店から頂くキムチ。これだけで夏バテが吹き飛びそうだ。夜は、豚肉の生姜焼き、スライスマッシュルーム添え、キャベツとカニカマのマヨネーズ和え、そしてキムチ。お供は、「三岳」と最後に、「山崎」のソーダー割を2杯。
私の好きな作家で、ヨコハマと縁のある作家に山本周五郎がいる。彼は、戦後、本牧は間門と言う所にあった旅館、間門園を仕事場とした。25年くらい前までは、営業はしていなかったが、崖の上にあった建物は残っていたように記憶している。その山本周五郎は若き日に「帝国興信所」に就職し、その後、社長の後藤武夫が創刊した「日本魂(にほんこん)」へ移籍する。その記者時代に、右翼の大物である頭山満へ談話を取りに行った。「西郷は」・・・。仙人のような山羊髭の頭山はそう言いかけ、間があいた。30分も経ったので、具合でも悪くなったのかな、と思ったら、やおら語をついで、「偉いやっちゃ」。「帝国データバンク」の『百年史』の中にあるエピソードである。猪瀬直樹氏がかつて『週刊文春』に連載していた「ニュースの考古学」(2007・4・5)に書いていた。