昨日内科の若い先生から胸部CTを見てほしいと言われた。内科医院から肺炎で紹介された80歳代女性だった。左肺に気管支拡張を認める。気管支壁の肥厚は目立たず、中下肺野の気管支が比較的平滑に拡張している。その左肺に肺炎に浸潤影があり、随伴性胸水もあった。右肺には気管支拡張像はまったく見られない。両側にあって、左右差がある場合はあるが、これほど極端なのは初めて見た。さて抗菌薬は何を選択するかだが、ここはユナシンSではなく、ゾシンで開始することにした(若い先生もそのつもりだったようだが)。
木曜日のNHK「ドクターG」は旭中央病院総合診療科の塩尻俊明先生だった。診断は結節性多発動脈炎。以前にも出演されていたが、たぶん視聴していなんかった。何だかいい感じで、この先生のもとで研修できるのはうらやましい。著書を調べてみると、内科診断の本(編著)と神経診断の本2冊を出されていた。神経診断の本を出しているということは、元々は神経内科なのだろうか。同じような本は持っているが、これも購入してみようかな。
金曜日は病院を辞めて開業する(父親の医院を継ぐ)若い消化器科の先生が大学医局に挨拶(報告)に行くので、この先生と院長先生と一緒に挨拶に行った。代わりの医師の赴任を要望しても無理なので、外来と内視鏡検査の応援を来年度も継続してもらうことだけお願いしてきた。市中病院の院長が挨拶にいく時は、必ず医師赴任の依頼になるが、当院はその可能性がまったくないので、それはしない方がいいと院長先生にお話していた。