昨日は大学のクリニカル・スキルラボのPICCハンズオン・セミナーに参加した。エコーガイドの内頸静脈穿刺のセミナーに参加したのが最初で、今回は2回目の参加になる。末梢挿入型中心静脈カテーテルperipherally inserted central venous catheter(PICC)は、当院の外科医のひとりが使っていると聞いていたが、症例数は多くないようだ。どんなものか見て、使いやすいようなら試してみたいと思った。
エコーガイドで尺側皮静脈にカテーテルを挿入する。穿刺専用のエコー(サイトライト5)を使用した。上腕動脈を触れると、その尺側に尺側皮静脈がある。駆血して静脈を適度に張らせる(10mmくらいに。橈骨動脈は触知できる程度に駆血。)。血管を短軸で描出するか、長軸で描出するかだが(講師は長軸でしているという)、穿刺には短軸描出の方が楽だが、穿刺針の先端の位置を確認するには長軸で描出したほうがいい。短軸で穿刺して、その後長軸にして確認するのもアリかもしれない(穿刺用のニードルガイドを使用しない時)。
セミナーに参加して、ぜひ当院でも使用したいと思った。まずは描出(穿刺)しやすい尺側皮静脈の患者さんを選んで行いたい。当院には穿刺専用のエコーの器械がないが、専用だけに小型で皮下の浅い組織がかなり見やすい。他の先生方にも相談して購入したい。