なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

血糖が改善した人、しない人

2015年11月25日 | Weblog

 今日は内科再来を診ていた。糖尿病の患者さんが多い。いずれも肥満のある40歳代男性2名はなかなか血糖が改善しない。1名は超速効性インスリン+GLP1受容体作動薬(+SU・メトホルミン)で思ったほどの効果が出ない。もう1名はとにかく注射は拒否で、GLP1受容体作動薬のいい適応だが(Cペプチドは過分泌相当)同意しない。後者は腎症があるので、早急に血糖コントロールを付ける必要がある。

 逆に血糖が改善した患者さんもいる。体重150Kgの40歳台女性は、Basal supported oral therapy(BOT)として持効型インスリンを開始したが、DPP4阻害薬をGLP1受容体作動薬にすべきだったと思っていた。しかし、前回・今回と血糖は改善してきた。今日は同じ処方にして、次回改善が頭打ちになったら、DPP4阻害薬をGLP1受容体作動薬に変更する方針とした(メトホルミンも女性としては多めの1500mg/日)。もう一人50歳代女性は、家族の説得でやっと精神科を受診した。精神科病院からの紹介状の返事には、統合失調症と診断されていた。いやいやながら通院を継続しているようだ。インスリン混合型を朝夕注射している。インスリン導入にも苦労したが、肥満があり、GLP1阻害薬も使用したいが、なかなか変更に同意されなかった。それが精神通院後から、血糖が改善してきた。HbA1c10%から9%になり、今日は8%まで下がった。この方としては画期的だ(何度も教育入院していた)。

 今日は大学医局の同門会(の支部会)があった。国内はもとより外国も飛びまわっている教授が、学部長としての豊富、医局からの新しく2名の他大学教授が誕生したこと、学会理事長(なんと国内学会2つと世界の学会で1つ)としての多忙さなどを話された。これまであまり出てなかったが、当地域の同門会会長から「出ないのか(出ろということ)」と言われていたので、とりあえず顔だけ出した。

コメント
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