なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

咽頭痛で唾が飲み込めない

2015年11月23日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。多数ではないが、朝から外来受診が切れ目なく続いた。60歳女性は1週間前からの咽頭痛で受診した。1週間前に内科クリニックを受診して、抗菌薬を処方された。処方はパンスポリンT3錠・クラビット(100mg)3錠・パセトシン3Capを分3というものだった。その次の日に当院の内科新患を受診した。担当は大学病院からの応援医師で、SPトローチだけが追加処方された。咽頭の所見がたぶんほとんどなかったと思われる。

 その後も咽頭痛が続いて、しだいに飲み込みにくくなたそうだ。唾を飲み込むのもひどいという。熱感はあったが体温測定はしていなかったそうだ。今日は37,6℃だった。前頸部リンパ節が腫脹している。咽頭は右側が腫脹しているが、口腔粘膜自体には異常がない。扁桃炎とはいえない。白血球数増加とCRP経度上昇がある。急性喉頭蓋炎を疑って、頸部X線(軟部組織に合わせて)を撮影したが、喉頭蓋炎はない(呼吸苦はなく、横臥できるので違うとは思ったが)。胸部X線も異常はない。

 頸部~胸部CTで確認すると口腔底が右側に寄って腫脹している。診たことはないが、これが口(腔)底蜂窩織炎(Ludwig's angina)と思われた。休日に診てもらえる耳鼻咽喉科は大学病院しかないので、大学病院へ救急搬送した。だった)。縦隔には炎症は(たぶん)及んでいない。

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