看護学校1年の18歳女性が、看護師の母親に連れられて先々月受診した。学校健診で尿糖(3+)になって、すぐ病院を受診するように言われたそうだ。168cmで80Kgと体格がいい。相当に食べるそうで、ソフトドリンクの摂取も多かった。検査すると、HbA1cが9.4%と立派な糖尿病だった。自覚症状はなかった。食事を見直しますということで、栄養士による食事指導を受けてもらったが、そこから糖質を制限することを勧めていた。抗GAD抗体は陰性で、血清Cペプチドは2.8(空腹時)と正常だった。
看護師の母親は妊娠糖尿病で、産婦人科の先生に依頼されて、一時インスリン治療を担当していた。その後、早めに産婦人科のセンター病院の管理になって、糖尿病も専門医の管理になったという経緯がある。
今日2か月ぶりで受診した(夏休み中の受診を希望していた)。HbA1c6.7%と改善していた。何でもけっこう厳しく糖質制限をしているそうで、いわゆる主食としての糖質はとらないようにしているという。極端な食事療法は大変ではと訊くと、特につらくはないという。学校を休ませたくないので次回は冬休みに受診させたいという希望だった。減少した体重が現状維持かさらに減量する時は経過をみていいが、体重増加する時は、もっと早めに受診するよう伝えた。