なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

亜急性壊死性リンパ節炎?

2016年07月28日 | Weblog

 先週入院した高熱と頸部リンパ節炎の21歳女性はまだ高熱のままだ。両側扁桃炎があり、色調はピンク色で薄い白苔が出たり消えたりしている。頸部リンパ節腫脹が先行して、その1週間後に高熱と咽頭痛が出現した。リンパ節の疼痛も最初からというより、しだいに強くなっていた。高熱が1週間続いて、その間に2か所のクリニックを受診して、2種類のニューキノロンを処方されていた。

 右頸部リンパ節が複数腫脹して、左頸部リンパ節も軽度に腫脹していた。エコーで見ると一塊にはなっていない。最初は両側の口蓋扁桃が軽度に晴れて中心部がピンク色だった。白血球減少(2300)、血小板減少(10万)があり、CRP2.7と感染症とすれば、ウイルス性を思われる値だった。

 IL2受容体抗体は900、フェリチンも上昇していた。溶連菌迅速試験と咽頭培養は陰性。耳鼻咽喉科外来を受診して、ウイルス性咽頭炎でしょうということになった。EBV検査を提出した。セフトリアキソンを投与していたが、効果はない。EBV、CMVは既感染の所見だった。単純ヘルペスIgMは陰性。CTで頸部リンパ節以外に腋下リンパ節も軽度に腫脹していた。縦隔、腹腔内、鼠径部のリンパ節腫脹はなかった。

 扁桃炎としては、先に頸部リンパ節腫脹が1週間先行したのが、経過としておかしい。しかし扁桃炎は扁桃炎だった。口腔内(口蓋弓)にアフタが出現して、その後軽快した。3日前から両上肢の皮疹(細かい紅斑が散在していた。関節痛・関節炎はない。

 扁桃炎の所見がなければ亜急性壊死性リンパ節炎を考えるところだ。扁桃炎を伴ってもいいのだろうか。今日は大学病院の先生(感染症科)が外来応援にきていたので、診察してもらった。結核性リンパ節炎、悪性リンパ腫も考えられるので、リンパ節生検をということだった。自己免疫性としても、扁桃炎はどうなのかと。

 EBVと推定していたので、検査の提出が足りなかった。改めて、血液培養や抗核抗体を提出した。勧められたリンパ節生検で結核菌検査を含めた検査を出すしかないようだ。プレドニンを投与するのはどうかと訊いてみたが、リンパ節を出してからと言われた。確かにそうだ。

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