なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

L-HESって?

2017年01月28日 | Weblog

 昨日の早朝、80歳代前半の女性がタール便で救急外来を受診していた。午前中に消化器科で上部消化管内視鏡検査が行われた。浅く広い出血性胃潰瘍が2個あり、その他にも出血性びらんが散在していた。輸血もオーダーされた。

 この患者さんのことは把握していなかったが、内科外来に通院していた。退職した若い内科医が3年前から診ていた。初診時の検査で白血球増加症があり、その80%以上が好酸球だった。医療センター血液内科に紹介して、特発性好酸球増加症idiopathic hypereosinophilic syndrome(HES)と診断された。プレドニン投与で軽快後に当院に戻ってきて、外来でプレドニンを漸減していた。その後、ハイドロウレアが追加されていた。検査結果をみると、好酸球増加はコントロールされていたが、途中でIgEが著増をきたして、その時からの処方らしい(たぶん)。

 そして、L-HESだろうと記載されていた。L-HES?。HESのサブタイプで、lymphocytic variant HESというらしい。この辺の知識はないので、調べてみないとわからない。

 引き継いだ先生は、病状に変化がないので、そのまま処方を継続していたようだ。退職した先生は相当にできる人だったので、希望の病院で元気に活躍しているのだろう。当院在職中、直接教えることはことはほとんどなかった。不明熱の患者さんで相談された時に、成人スチル病と思われたので、フェリチン測定を追加するように言ったくらい(フェリチン著増で、リウマチ膠原病科のある病院に紹介になった)。

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