なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性白血病

2017年01月15日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。全国的に大雪で、病院に行くのが大変かと思ったが、幸いに通行止めはなかった。路面にずっと雪があって、特に病院は高台にあるので、登れるか心配だったが、何とか病院に到着した。

 整形外科の開業医から50歳代半ばの女性を紹介したいと電話が来た。年明けから、頸部痛と足関節痛で数回受診していたそうだ。土曜日の血液検査で白血球数が20万台で、芽球が90%以上(検査会社で鏡検を追加していた)という結果だった。血清カリウム9.5という値で驚いたらしい。検査会社から連絡が来て、患者さんを急遽呼び出したそうだ。

 本当にそうなら患者さんは致死的不整脈で亡くなっているはずだが、そうではなかった。溶血ですかと訊いたが、そういうコメントは検査結果に付記していない。とにかく来てもらうことにした。

 付き添いもなく、ひとりで車を運転して来た。意識清明でバイタルも頻脈気味以外は問題なかった。すぐに心電図をとったが、異常なしだった。血液検査をすると、血清カリウム3.6と出た(芍薬甘草湯が処方されていて、むしろ低下傾向)。BUNと血清クレアチニンが軽度に上昇していて、尿酸値が高い。年末から食欲があまりないそうだが、ある程度は食べて水分もとれている。尿量もそれなりに出ているという。

 白血球数はやはり20万以上あり、当院の末梢血自動測定ではリンパ球としてカウントされて90%以上あった。合わせて考えるとリンパ芽球と判断されるので、急性リンパ性白血病疑いだった(たぶん間違いない)。正確さは欠くが計算上正常な白血球数は数千はある。Hb9g/dlで血小板数は9万だった。

 結果が相当に悪ければ、大学病院救急部に連絡してすぐに送るつもりでいた。カリウム値が問題なければ、早急に専門医に紹介になるが、今日というわけにはいかないだろう。血液内科のある病院のうち、明日受診してすぐに入院治療してもらえる病院を選択した。今日は自宅静養にして、明日必ず家族といっしょうに受診するようお話して紹介状を持たせた。

(後日記) 1月20日に受診の返事が来ていた。急性リンパ性白血病で入院したとあった。

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