なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳梗塞~同じ処方が出ていた

2017年03月08日 | Weblog

 昨夜86歳男性が構語障害で救急外来を受診した。その日の朝から呂律が回らなかったが、様子を見ていたらしい。症状が続いて、夜間になっての受診になった。当直の外科医が頭部MRIを行うと、右放線冠にラクナ梗塞を認めた。意識は清明で、四肢の麻痺は明らかではなく歩行できた。連絡が来たので、点滴を指示を伝えて入院させてもらっていた。

 今朝病室に診に行くと、昨夜より喋りやすくなったという。朝の分の薬を水で飲んだがムセはなかった。昼から食事を開始したが、ほとんど完食だった。患者さんは獣医さん。

 この方は糖尿病で内科医院に通院している。腹部大動脈瘤に対して、大学病院でステント術を受けている。高血圧症の治療は当院循環器科で受けていたが、担当医が開業したので現在はそちらのクリニックに通院している。

 内服薬を見ると、同じ薬がダブッていた。経口血糖降下薬は、グラクティブとグリミクロンHA20mgで、HbA1cが7%台後半から8%だった。降圧薬はARB・Ca拮抗薬・β遮断薬・利尿薬。ただ、PPIのランソプラゾールが両方から15mg錠が処方されて、計30mg内服している。高尿酸血症に対しては、フェブリクが片方から10mgでもう片方から20mgで計30mg内服している。

 合計した薬剤量に問題はないので、そのまま継続とした。今回、それに抗血小板薬だけ追加して退院にしようと思う(退院時に、その件を診療情報提供書で報告)。リハビリは聴覚言語療法士に入ってもらうが、そのままの症状で済めば、こちらとしては楽な入院治療になりそうだ。

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