右半身麻痺・失語症の80歳代前半男性が午前7時過ぎに救急搬入された。午前6時ごろに自宅トイレ付近で倒れているのを家族が発見して救急要請したそうだ。昨夜の当直の整形外科の若い先生が受けた。午前8時から開始した頭部MRIの結果が出て、脳梗塞だった。拡散強調画像で、ラクナ梗塞様の梗塞巣が複数写り始めていた。MRAで左内頚動脈が描出されていない。
神経内科で診てもらって、頸部MRI/MRAが追加された。頸部MRAでみると、明らかに左内頚動脈が途絶している。右椎骨動脈も起始部で閉塞している。頸部MRIだったが、頭部も写っていて梗塞巣が若干増えて描出されていた。明日も頭部MRI再検になっていたが、梗塞の範囲はどこまで進むのだろうか。機能的な予後は厳しそうだ。