多発性肺病変(4か所)で入院した43歳女性は、入院後の抗菌薬(ABPC/SBT)で解熱軽快していた。担当の先生に訊いたところでは、発症する前にう歯で痛みがあったそうだ。多発性肺膿瘍とも言えるが、敗血症性肺血栓症なのだろうか。血液培養2セットは陰性だったが、1回抗菌薬が入った後だった。心エコー(経胸壁)で疣贅は指摘されない。まだ抗菌薬投与中だが、そろそろ退院したがっているという。点滴静注で2週間治療して、それからは外来で経過をみることになりそうだ。抗菌薬を経口に切り替えて続けた方がいいのだろうか。経口薬なら何がいいかと訊かれたので、オグサワ(オーグメンチン+サワシリン、当院はパセトシンだが)を勧めた。
昨年から肺炎を繰り返して、陰影がの残ってしまた85歳女性が、数日前からの微熱と咳で受診した(今日は元々予約日だったが)。右中葉に陰影が残っているが、今回は下葉S10に浸潤影が広がっていた。
一人暮らしで、受診時は遠方の娘が連れてきていた。身の回りのことは誦文できる方で、誤嚥しているようには見えない。基幹病院呼吸器科に紹介した時に誤嚥性肺炎疑いとされたが、部位からいえばそうなのだろうか。低酸素ではない。今日も入院の準備をして午後からまた来ますと、いったん帰宅してからの入院となった。この緊急性に乏しいくすぶった感じもよくわからない。治療はABPC/SBTで始める。
、