なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

久しぶりに胃瘻造設

2017年03月14日 | Weblog

 先月脳梗塞で入院した84台男性は、嚥下障害で経口摂取は困難だった。今日内視鏡的胃瘻造設術を行った。胃下垂気味で造設は楽にできた。胃十二指腸潰瘍瘢痕があり、胃びらんが目立ったので、薬剤(PPI)内服注入までガスター注(のジェニリック)を数日入れることにした。 

 この方は奥さんと二人暮らしだった。発症してから歩行できなくなり、食事もとれなかったが、奥さんはどうしていいかわからず様子をみていたらしい。発症4日目に娘が訪問して救急要請した。頭部MRIは搬入時の検査で、動いてしまい。技師さんからはこれで精一杯と言われた。MRAでは右ICA閉塞しているようだ。現役の喫煙者で胸部X線・CTでわかりやすい肺気腫像があり、右肺に肺炎をきたしていた。翌日に梗塞巣を確定する目的で頭部CTを再検したが、梗塞巣はMRAでぼやっと見える範囲に留まっていた。すでに4日経過していたが、急性期の治療を行った。

 住んでいるのは温泉付き別荘地で、自宅は別の市内にある。そちらに娘二人がいるので、自宅から近い施設を探すことになるが、喀痰吸引の回数が多く、療養病床への転院になりそうな見込みだ。楽しみ程度に経口摂取できれば理想的だが、喀痰が多いと難しい。

 この前最初のレスパイト入院を担当した。今日は、今月末と来月初めにレスパイト入院する方の入院予約の入力をした。大っぴらにレスパイト入院とはできないので、一般入院のふり(ちょっとだけ検査を入れておく)をしての入院になる。

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