なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

穿孔性腹膜炎~直腸癌、急性虫垂炎

2017年03月16日 | Weblog

 月曜日にクリニックからの紹介で穿孔性腹膜炎の患者さんが2名救急搬入された。外科で連続して緊急手術となった。

 1例目は50歳代半ばの男性で、直腸癌の口側で穿孔して腹膜炎をきたした。癌の口即から離れた部位で、手術に入った外科医に訊くと、憩室ではないかという。Raにほぼ全周性の直腸癌があり、多発性の肝転移をきたしていた。穿孔部を縫合するのが困難で癌そのものを切除したそうだ。腹部CTで見ると、腸管の壁がない部分が穿孔部。

 2例目は80歳代前半の女性。突出した虫垂の起始部に糞石があり、その周囲に遊離ガスと液体貯留をきたしている。急性虫垂炎の穿孔による腹膜炎だった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする