なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ちょっとだけ消化器科

2017年03月30日 | Weblog

 奥さんが今年度分の休み(7日間のリフレッシュ休暇)の残りを消化することになり、3日間の休みを取った。急だったので、こちらは休めない。昨日は少し早く帰って、近場の温泉に一泊した。今日は2時間弱遅れて、病院に来た。有給休暇は1年20日で、前年度の繰り越しもある。1年を通して、有給休暇で1日以上休むことはなく、ほとんどが時間休として使うだけなので、1年で2日に満たない。

 病院に来ると、内視鏡室から連絡が来た。消化器科医(現在1名で、4月から2名体制)が体調不良で1時間ほど横になって休んでいるので、内視鏡検査が開始できなかった。上部消化管内視鏡検査はたまたま4件だけで少ないのが幸いだった。3人の患者さんの内視鏡検査を行ったが、そのうちひとりは原発性胆汁性肝硬変の70歳代後半の女性で、食道静脈瘤(Li・F2・Cb・RC2)があった。

 4人目は胃幽門直前の胃潰瘍(深掘れ)と十二指腸下行脚部の多発性潰瘍の80歳代前半の女性で、入院後に症状は改善していた。この患者さんも診ようとしたが、少し調子の戻った消化器科医が来て自分がやるという。いっしょに見ていたが、十二指腸の多発性潰瘍は凝血塊の付着はなくなって、改善はしていた。

 内科新患(大学病院からの応援医師担当)を、80歳代前半の女性が右下腹部痛で受診していた。炎症反応が高く、消化器科医に連絡がきたそうだ。「この患者さんで相談を受けて」と言われたが、要するに「体調不良なのでお願い」ということなので、引き受けた。

 前日の朝から右下腹部痛が続いて、歩くと響くという。圧痛がはっきりしていて、percussion tendernessもある。腹部エコーで胆嚢病変を否定してから、腹部造影CTを行った。虫垂の壁が腫脹して、糞石もあり、急性虫垂炎だった。外科にコンサルトして、手術になった。

 内科の新入院は、高齢女性の肺炎と尿路感染症でいつも通りだが、今日はちょっとだけ消化器科っぽいことをした。

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