なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リンパ節腫脹

2018年03月03日 | Weblog

 金曜日に他の内科の先生から、相談されたリンパ節腫脹の34歳男性。2月初め(1か月前)から発熱(微熱)が出始めて、頸部リンパ節腫脹もあった。約2週間前からは38℃台の発熱になり、内科クリニックを受診した。

 抗菌薬(ニューキノロン)を処方されたが、症状が続いた。1週間前に当院内科に紹介された。症状としては横ばいで食欲はあった。白血球数10300、CRP6.8と炎症反応が上昇していた。白血球分画は好中球増加で、異形リンパ球・芽球はない。肝機能は正常域。溶連菌迅速試験は陰性。

 外注検査を提出して1週間経過をみたが、症状は継続していた。外注検査の結果はEBVは既感染で、CMVのIgGとIgMが陽性だった。年齢的にもCMVによる伝染性単核球症は合っている。ただ画像に驚いた。頸部もあるが、鎖骨上窩のリンパ節が一塊になっている。気管周囲のリンパ節も腫脹していた。

 これは、1)CMVによる伝染性単核球症として経過を見る、2)リンパ節腫脹が異常なので、当院でリンパ節生検をする、3)高次医療機関に紹介相談する、のどれを選ぶべきか。

 4月から内科専門研修の専攻医が1名当院に来ることになった。昨日は院長先生と一緒に、ホスト病院である医療センターに行って、研修担当の副院長先生に面会してきた。

 昔々当院で初期研修をされた先生で、懐かしそうに当時当院におられた先生方の話をされた。その後当院は新築移転している。もう1名の専攻医も夏に短期間だが当院で研修されるので、その前にでも一度当院を訪問して研修の様子を見たいと言われた。

 これまで面識はなかったが、人望のある(好かれるタイプの)先生で有名なので、経歴は存じ上げていた。にこやかに応対されて、なるほどこういう感じなのかと納得して帰ってきた。

 

コメント (2)
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