木曜日に、外科の先生が画面を見て、「う~ん」とため息をついていた。患者さんは82歳男性で、昨年腸閉塞の手術をして、それ自体はうまくいった。その後食事摂取が進まず、肺炎の治療や偽膜性腸炎の治療をしたり、すっきりと改善せずに入院継続になっていた。
今回、上腸間膜動脈閉塞を来したのだった。血栓塞栓症ではなく、動脈硬化からの閉塞も可能性もあると言っていた。家族に来てもらって病状を説明した後に手術をするという。CTで左胸水貯留も見えたが、肺炎・胸膜炎がくすぶっているのか、瘢痕様なのかわからない。
なんでも、上腸間膜動脈を人工血管で直接バイパスすると、大動脈の拍動をもろに受けてしまうため、他の動脈から末梢側でバイパスを作成するらしい。閉塞した部位に直接アプローチできるかどうかも、やってみるという。
この時はお昼だったので、夜間に診断がついて緊急手術になるよりはいいと思うしかない。外科医が急いで昼食をとりにいった。
今日は、今から江部康二先生の糖質制限のセミナー(東京)に行く。