内科クリニックの紹介で69歳女性が救急搬入された。先週の水曜日(1週間前)から微熱が続いて、感冒症状もあった。食欲不振・倦怠感で動くのも大変になった。インフルエンザB型陽性だった。
搬入後の検査で両側肺に肺炎を併発していた。酸素飽和度は室内気でも保たれてはいた。血圧も110程度で、会話もできるがややぼんやりしている印象がある。呼吸数20/分で頻呼吸とはいえなかった。脱水症から急性腎不全を呈して、血清クレアチニン3,88と上昇している。血小板3万に低下している。
入院で点滴が1000ml入ったところでも尿がまだ出ていない。点滴は明日まで多目に入れるが、血清クレアチニンは明日もっと上昇して、利尿期に入るまでは危険な状態が続くかもしれない。尿所見は異常がなく、腎炎ではなく腎前性のはずだが。