なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リウマチ肺

2018年03月16日 | Weblog

 内科の先生に、「これはどうしましょうか」、と相談された。74歳男性で当院の整形外科外来(大学病院のリウマチ専門医担当)に通院している。

 そもそもは19年前に関節リウマチと診断されて、リウマチ膠原病科と整形外科の専門医のいる病院に通院していた。リウマトイド因子高値と臓器障害があり、悪性関節リウマチとされた。当初はリウマトレックスとステロイドで治療されていたが、経過中に積極的な治療ができなくなり(腎機能障害など)、現在はステロイドのみ(プレドニンン7.5mg/日)のみだった。

 先月の終わりから息切れを自覚するようになった。先週の月曜日に内科新患を受診して、総合感冒薬のみ処方されていた。経過としては数週単位の急性~亜急性だった。

 「今日の画像はこれですが」、と画面を開いた。数年前から間質性肺炎像は出始めていた。慢性の経過だったようだ。今日の胸部X線・CTでは明らかに陰影が増加していた。柔らかそうなスリガラス様陰影が広がってきている。白血球数は正常域(ふだんより少し増加)でCRP1.4と細菌性と比較してあまり上がっていない。LDHはふだんより上昇していた。

 私の返答は、「間質性肺炎の増悪として呼吸器科内科に紹介しましょう」。

 昨年の陰影

 今日の陰影

 

 

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