なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

リンパ節結核でした

2018年03月27日 | Weblog

 発熱が続き、頸部リンパ節腫脹を呈した34歳男性。CTで見ると、右頸部リンパ節の著明な腫脹があり、気管を圧迫していた。縦隔リンパ節(気管周囲)の腫脹もあった。対応した内科の先生に相談されて、リンパ腫疑いとして、がんセンターの頭頸部外科(耳鼻咽喉科)に紹介していた。

 生検が行われて、その時の膿汁から抗酸菌が検出されて、PCRで結核菌が陽性だったそうだ。組織もリンパ節結核と診断された。同院の呼吸器内科で抗結核薬4剤が開始されて、当院の呼吸器外来(大学病院から)に紹介された。担当医は抗酸菌が専門なのでちょうどよかった。

 肺病変はなく、リンパ節も自壊していないので、排菌していないと判断されて、外来治療継続になっている。ただ、家族歴が気になる。同居の父親と弟に結核の既往がある。これは父親が昔罹った結核が再燃して、家族内で感染しているわけではないのか?。保健所の介入はどうなっているのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする