なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性心筋梗塞・心不全

2020年11月05日 | Weblog

 昨日は内科の若い先生が当直だった。午前0時過ぎに胸痛・呼吸困難の 歳男性が救急搬入されていた。

 その前日から胸痛が断続的にあったが、経過をみていた。呼吸困難・冷汗が出現して救急要請をした。救急隊到着時、血圧81/58、酸素飽和度66%(室内気)で、意識障害があった(3-3-9で100と表現)。

 搬入時には意識が回復して、問診が可能となっていた。血圧110/80、酸素飽和度95%(酸素6L/分)。心電図でV1-4にST上昇があり、血液検査でもトロポニン(トロポニンI  388、BNP 1018)が上昇していた。胸部X線・CTでは肺水腫を呈していた。

 当院では対応できないので、心臓血管センターのある専門病院に救急搬送していた。病状が病状なので慌てたはずだが、搬入前のバイタルが改善していて、搬送先がすぐに決まったのでほっとしただろう。

 昨日の当直は午後11時に天井のカメムシに防虫スプレーをかけようとして、スプレーを吸い込んでしまった中年女性が受診していた。症状はのどの違和感と嘔気だったが、病院で少し様子をみて症状軽快して帰宅していた。その後に大物が搬入されたことになる。

 病棟の回診を済ませて。お昼過ぎに帰ることができたので、まだいいほうか(当直明けは翌日の午後職専免になるが、帰れないことが多い)。お疲れさまでした。

 

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