なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

結節性紅斑か

2020年11月27日 | Weblog

 木曜日、内科の別の先生に発熱が続く55歳女性のことで相談された。

 1週間前から軽度の咳・痰があり、内科医院を受診した。鎮咳剤・去痰剤・抗生剤(AMPC)を処方された。3日で咳・痰は消失したが、倦怠感があった。保健所に連絡して新型コロナウイルスのPCR検査を受けたが、陰性だった。

 木曜日に両側結膜の充血があり、右下肢に出血斑があると、診療情報提供書に記載されていた。37℃後半の発熱が続いているという。

 確かに両側結膜は充血していた。咽頭発赤はない。両下肢(膝関節~下腿~足関節まで)には出血班ではなく、紅斑が散在していた。右膝から下腿上部にかけてが一番大きくて6cm×5cmくらいある。他は3~5㎝の紅斑だった。紅斑部は熱感があり、圧痛もある。

 膝関節・足関節自体は異常なかった。上気道炎症状があり、その後は発熱・紅斑が続くという経過だった。結節性紅斑だろうか。皮膚科医に診てもらうことにした。

 外来の処置室でいっしょに診てもらうと、結節性紅斑様ですね、ということだった。上気道炎が引き金になったのだろうか。皮疹そのものは典型的ではないらしい。粘膜疹の有無を確認していたが、それはなかった。

 プレドニン20mgで治療します、ということになった。検査結果が出るまで点滴もしていたので、プレドニン20mgを点滴静注で入れた。細菌感染も否定できず、ステロイドが入るので、血液培養2セットを提出しておくことにした。

 入院は希望せず、明日皮膚科外来に来てもらって、また相談(治療の場を)することになった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする