スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典川崎記念&特別な意味

2019-01-30 19:35:05 | 地方競馬
 第68回川崎記念
                                      
 抜群のダッシュでサルサディオーネがハナへ。1周目の正面に入るあたりでリードは4馬身ほど。2番手はコパノチャーリーで3番手にミツバ。4番手にケイティブレイブで5番手にアポロケンタッキー。この後ろをポッドジョイ,ツィンクルソード,オールブラッシュの3頭が併走し直後にカガノカリスマ。この8頭は一団。3馬身離れてアサクサポイントとコスモマイギフトが併走という隊列。1周目の正面では外からオールブラッシュが上昇して2番手に。2周目の向正面に入るところでサルサディオーネとの差は2馬身。さらに2馬身差でケイティブレイブとコパノチャーリーが併走。その後ろにミツバとアポロケンタッキーが並んで続くという隊列に変わりました。オールブラッシュが上がっていったあたりでは一時的に緩んだのですが,その後またペースが上がり,全体的には超ハイペースでした。
 3コーナーでサルサディオーネは一杯になり,オールブラッシュが先頭に。コパノチャーリーはついていくことができなくなり,オールブラッシュの外にケイティブレイブで,ミツバはオールブラッシュとケイティブレイブの間を狙いました。直線の入口ではオールブラッシュとケイティブレイブが並んで競り合っていましたが,ミツバはここでもその間に進路を取り,直線の半ばから突き抜けて優勝。外のケイティブレイブが2着争いは制して2馬身差の2着。競り負けたオールブラッシュはアタマ差の3着。
 優勝したミツバマーキュリーカップ以来の勝利。重賞は3勝目で大レースは初勝利。このレースはケイティブレイブにとって負けられないようなメンバー構成だったのですが,直線では意外なほどに伸びを欠きました。途中からオールブラッシュが動いていく乱ペースになったのを,先に動いていったことが影響したのかもしれません。その点ではそのときにむしろ控えて後からケイティブレイブを追うように乗ったことが勝因といえそうです。右回りより左回りの方がよいのも確かでしょう。父は第58回の覇者のカネヒキリで父仔制覇。祖母は1994年に報知杯4歳牝馬特別とサンスポ杯4歳牝馬特別に勝ったゴールデンジャック
 騎乗した和田竜二騎手は宝塚記念以来の大レース11勝目。川崎記念は初勝利。管理している加用正調教師は2014年のJBCスプリント以来の大レース2勝目。

 それでは哲学的探究はここまでとし,は基本的には装着した人工肛門を自分で管理していたのだけれども,稀にが介助することもあったという話題に戻りましょう。
 僕はだれがだれに対してなす行為であるのかということとは無関係に,他者の下の世話をするということは人間にとって特別な意味があるのではないだろうかといいました。これはもちろん,単に世話をする人にとってだけ特殊な意味があるというわけではなく,世話をされる人間にとっても特別な意味を有するだろうという推測を含んでいます。
 人間は原則的には,トイレトレーニングを施されて以後は,自身の排泄を自分で統御しまた管理するようになります。原則的に,というのは,哲学的考察の中で述べたように,それを完全に統御しまた管理することは人間には不可能であり,それを求めるのは無理な要求であるからです。しかしトイレトレーニング以前,トレーニング中,トレーニング以後という過程は,人間が排泄を他者の管理下から自身の管理下へ置く過程であるといってひどい間違いではないでしょう。したがって人間は原則的には,トイレトレーニング以前あるいはトレーニング中の人間に対して下の世話をするのであり,トイレトレーニング以後の人間に対してそれをすることはないというのが,ほぼ共通の認識になっているのです。
 僕たちがトイレトレーニングを施されるのは大抵の場合は幼少期です。したがって人間は,諸個人の間では当然ながら差異はありますが,幼少期のうちには排泄を自己の管理下に置く,少なくとも置くことを求められるのであり,その時期には他者から下の世話をされるという経験がなくなるか,少なくとも非常に減少するのです。よって下の世話をされるというのは,人間にとっては幼少期にトイレトレーニングを施される以前の状況に立ち返るということを意味してしまうことになります。
 一方,排泄を管理する側の人間は,これは大抵の場合は大人です。もちろん子どもである場合が皆無であるとはいいませんが,それは実年齢が子どもであるということなのであり,象徴的な意味でいえばそれは子どもであったとしても大人なのです。
コメント
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