スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

女流王位戦&肉

2009-10-31 19:05:36 | 将棋
 清水市代女流名人が奪取に王手をかけて迎えた第20期女流王位戦五番勝負第四局が29日に指されました。
 石橋幸緒女流王位の先手で,かなり変則的な手順でしたが相矢倉。第1図のようになりました。
           
 この図の先手のように,3筋の歩を交換し,銀を3六に上がって3七に桂馬を跳ねるのは矢倉の理想形のひとつ。したがってここは先手の作戦勝ちだと思います。6四の歩を突いて腰掛銀に構える後手の形は作戦ではあるでしょうが,この将棋の場合は早くに形を決めすぎてしまったために,先手によい形を許すことになったのではないかと思われます。
 ここで△3四歩は打ちたくないでしょうが,△2二玉とでもしておけば穏当。しかし実戦は△3五歩。並べている過程でこの手は驚きで考え込んだのですが意味はわかりませんでした。実戦の進行は▲同角に△6五歩と突いて桂取り。▲2六角の受けに△4五銀とぶつけて▲同銀△同歩。▲6五歩と先手が落ち着いて取ると△3五銀の只捨て。▲同角に△3七角成と馬を作り,▲1八飛△7三桂▲8八玉。ここで△4四銀と上がって▲6八角と引かせ,△2六桂と飛車取りに打ち,▲5八飛に△3八桂成(第2図)と進めました。
           
 どうも上部を手厚くして入玉を視野に入れた指し方のようです。しかし3一玉の形でこれはさすがに無理があったのではないでしょうか。結果的には第1図の局面でのリードを最後まで生かしきった先手が勝っています。
 互いに2勝ずつを上げて今年も最終局へ。決戦は11月16日です。

 主食の説明が終わりましたので,続いてはおかずの説明をします。なお,ここでおかずというのは,たんぱく質を多く含む食品のことです。同時に脂質も含み,炭水化物はほぼ含まれません。これを僕は1日に4単位,すなわち320kcal摂取することになっています。本来は朝,昼,晩と同じように摂取するのが理想ですが,4単位というのは少し半端ですので,朝と昼に1単位ずつ,そして夜に2単位を摂取するのが習慣となりました。やはり夕食のおかずを少し多くするというのは,ごく自然なことなのではないかと思います。
 まずたんぱく質といって思いつくのは肉でしょう。僕は飲酒をしていた頃は馬刺しがすきでよく食べていましたが,現在はやはり牛肉,豚肉,鶏肉以外はまず食べません。これは多くの人がそうなのではないかと思います。
 全般的にいえば,エネルギー含有の比率が少ないのは鶏肉。肉は部位によってエネルギー量が異なりますが,とくにささみとか胸肉は1単位が80g。夕食でこれだけを食べるなら160gということになります。ただしこれは皮なしの場合。皮がある場合はこの半分と考えてください。ももは60gです。
 豚肉はヒレとももが1単位60g。その他の部位は40gです。ただしこれは脂身を除いた場合です。牛肉はロースでなければ1単位が40g,ロースやサーロインなら30gです,
 これ以外に加工品があります。たとえばハムですが,ロースハムなら1単位は40g,ボンレスハムなら60gです。ソーセージは30gで,ベーコンは40g。ただし,これはショルダーベーコン,すなわち肉としてのベーコンです。普通にベーコンといわれているものは,たんぱく質よりもむしろ脂質の方を多く含みますので,これは脂質の仲間として考えます。あとはチャーシューですが,これは1単位40g。最近はほとんど食べなくなりましたが,コンビーフも40gです。
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四日市記念&炭水化物

2009-10-30 18:46:46 | 競輪
 地元地区の中部勢が大活躍,6選手が進出した四日市記念の決勝(動画)は28日に争われました。ラインは平原ー諸橋の関東,永井ー山口ー伊藤の中部,柴崎ー萩原ー古田の三重で,新田は単騎でしたが三重勢追走に終始しました。
 山口がぽんと出て永井の前受け。中団が柴崎で,新田を挟み後方8番手に平原という周回。残り2周半から平原が上昇していきましたが,柴崎に蓋をすることに専念,前に出ることなく打鐘。ここから発進しましたが,これだと永井も引けずに先行争い。ダッシュ力の差で永井の突っ張り先行となりました。これをバックから柴崎が捲っていくと,萩原が離れ諸橋がスイッチ。そのまま捲りきった柴崎が後ろも寄せ付けずに優勝。マークという形になった諸橋が2着。逃げた永井が3着。
 優勝した三重の柴崎淳選手は昨年の四日市記念に続く記念競輪2勝目。別ラインとはいえ永井は同じ中部で,これが強敵となった平原を潰してくれたことにより,展開には恵まれました。それでも立派な地元記念連覇であると思います。まだ23歳と若い選手ですから,記念競輪は勝っていけるでしょうし,早くビッグでも戦える力をつけてほしい選手のひとりです。

 僕が主食としているもの以外で炭水化物を多く含む食品の代表的なものとしては,芋類と豆類があげられます。いい換えればこれらは主食の代用となり得るということで,実際にある時代の日本では,こうしたものを主食としていた時代もあったといっていいのではないでしょうか。
 僕は豆類はあまり食べません。食べるとすれば納豆とか枝豆なのですが,これらの原料である大豆は,畑の肉といわれることからも分かるように,炭水化物よりたんぱく質を多く含みます。よってここで説明している主食類とは違い,おかずの仲間になりますので,後で別に紹介することにしましょう。
 芋類で僕がよく食べているのは3種類。ジャガイモ,サトイモ,サツマイモです。このうち,エネルギー含有量が最も多いのはサツマイモで,1単位は60g。次がジャガイモで1単位が110g。そしてサトイモの1単位は140グラムです。
 このほか,ある種の野菜類が炭水化物を多く含みます。トウモロコシは野菜というかどうか微妙で,穀物の一種とみなしてもいいような気もしますが,この仲間で,1単位が90g。レンコンは1単位が120g。そしてカボチャが1単位90gです。ただし,僕たちがカボチャといって食べているものは西洋カボチャで,これはその西洋カボチャの値。日本カボチャだと1単位は160gです。つまり日本カボチャは西洋カボチャと比べると,エネルギーの含有量がずっと少ないということになります。
 前に病院食として出ていたお粥の利点について説明しましたが,ちょうどそれの裏返しで,これらの食品を摂取する場合には,主食の方を少しセーブするということになります。全体で1食が4単位になればいいわけですから,たとえばカボチャの煮付けを1単位すなわち90g食べるならば,ご飯を4単位から3単位に減らして150gにするという具合です。
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竜王戦&主食

2009-10-29 19:15:18 | 将棋
 渡辺明竜王の先勝で迎えた第22期竜王戦七番勝負第二局。
 後手となった森内俊之九段が序盤から工夫を凝らした結果,相矢倉脇システムに。後手の新手に対応した先手が端攻めを目指すことになりました。
           
 第1図は封じ手の局面。ここでの常套手段は▲1三角成。戦型も部分的な形も異なりますが,今期のマイナビ女子オープン第三局でも出た形。端攻めの基本手筋というのは戦型を問わずに変わらないものです。しかし実戦は▲1二歩。これは後手から△1二歩を打たせない意味ですが,歩切れになる上に,展開によっては重くなる可能性もあるので一長一短。しかしこういう攻め筋もあるわけです。これに対し後手はやってこいと△3四銀としたのですが,この手にはびっくり。先手は将棋の作りからして▲1三角成を保留することは考えにくいので,もう少し価値の高い手はないのかと思いました。
 これ以下は先手の攻めが繋がるか後手が受けきるかという勝負。攻め自体は細いものでしたが,やはり自玉を考えずに攻めに専念できるということは大きく,その細い攻めを繋げた先手の勝ちとなっています。受けきるとみた大局観ではあったのでしょうが,後手は早い段階から受け一方のつまらない将棋にしてしまったという印象は拭えません。
 連勝とした渡辺竜王が防衛に大きく前進。第三局は来月10日と11日です。

 それでは僕がどのような食品をどれだけ摂取するように定められているかを詳しく説明していくことにします。
 まず主食となるもの。大雑把にいえば穀物ですが,これに含まれる栄養素の主なものは炭水化物です。
 主食ですから,当然ながらこれで摂取するエネルギー量が最も多くなります。僕は22単位のうちの12単位をこれで摂取します。つまりエネルギー量にするなら960kcalです。もちろんこれは1日の量ですから,1食ということになれば4単位すなわち320kcal。糖尿病患者は3食で同じ程度のエネルギーを摂取することが最も望ましいとされていますから,僕は朝,昼,晩と4単位ずつ摂取するようにしています。
 ほとんどの場合はご飯で摂取することとなりますが,4単位の目安は200g。ご飯はあまりグラムで測らないでしょうが,市販のパックのご飯は大抵が200g。これはおおよそ300kcal前後で,厳密にいえば少し足りないということになってしまうのですが,この程度はあまり問題とならないでしょう。なお,入院中はずっとお粥でしたが,退院後はすぐに普通に炊いたご飯にしました。
 パンで摂取するという場合は,1単位の目安は食パンで30g。4単位だと6枚切りの食パンを2枚食べればまかなえます。逆にいえば僕の場合はそれだけ食べないといけないということにもなります。
 うどんやそばを食べることもありますが,これは市販のものを1玉食べればおおよそ4単位弱になります。これは焼きそばとかラーメンでも同様。したがって,4単位というのは1食ということに関していえば非常に摂取しやすい量であるといえるでしょう。
 ただし,ここで例外があります。食品の中にはこうした主食と同様に,炭水化物をとくに多く含んでいる食品というものがあります。そうした食品を多く摂取するという場合には,今度は主食の方を少し減らさなければいけないということになるのです。
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グランドマイラーズ&単位

2009-10-28 19:00:03 | 地方競馬
 ここ2年は6月に施行されていた第12回グランドマイラーズですが,今年は今日の開催となりました。
 予想された通りにフサイチギガダイヤの逃げ。クレイアートビュンとエースオブタッチが差なく追い,マンオブパーサー,フリートアピール,ベルモントギルダーといったあたりがその後ろ。前半の800mは48秒5のハイペースとなりました。
 3コーナーを過ぎたあたりから前の3頭が後続に少し差をつけました。直線に入るとこの中からクレイアートビュンが先頭に立ち,一旦は完全に抜け出したのですが,後方2番手から向正面で内から追い上げを開始し,直線では大外に出したセレンの末脚が爆発。あっという間にクレイアートビュンを抜きさって優勝。クレイアートビュンが2着で,3着はゴール前でフサイチギガダイヤを差したエースオブタッチ。
 優勝したセレンは昨年の5月から今年の1月まで長期にわたる休養があり,今年に入ってからこつこつと勝ち星を積み重ね,前走の東京記念で南関東重賞初挑戦。そこで2着となり,ここで南関東重賞初制覇を達成しました。鋭い末脚が持ち味の馬で,1頭だけ追い込んできた今日はかなり強い内容。まだ4歳ですから,南関東のトップクラスまでいける馬だと思われます。父はマーベラスサンデー
 鞍上は船橋の石崎隆之騎手で,昨年3月の東京シティ盃以来の南関東重賞制覇。このレースは2005年以来の4勝目。管理しているのは船橋の佐藤賢二調教師で,こちらはグランドマイラーズ初制覇です。

 管理栄養士が僕に対して定めた1日の摂取エネルギーの総量は,1760kcalでした。僕が注射するインスリンの量なども,まずはこれを基本にして決定されているということになります。
 ところで,管理栄養士が糖尿病患者に対して定める1日の摂取エネルギーの量というのは,管理栄養士が患者個別の事情を考慮した上で決定されているのですが,実は1点だけ,どの患者にも共通することがあります。それは,摂取してよい,あるいは摂取しなければならないエネルギーの総量はそれぞれに異なっても,それが必ず80Xkcalになるという点です。つまり決定されるエネルギー量というのは,必ず80の倍数になるのです。
 これには理由があって,この数字にすると,エネルギーを摂取しやすいのだそうです。どういうことかといえば,食品というのは様ざまありますが,日本人が日常的に口にする食品というのは,80kcalないしはその倍数になっているものが多いのです。これについては具体的には後で説明することになりますが,こうした事情により,糖尿病食においては80kcalをひとつの目安として,これを1単位といいます。したがって,僕に定められている1760kcalというのは,80の22倍ですので,僕は1日に22単位を摂取するということになります。
 ただし,単純にそれだけを摂取すればいいというものではありません。もっと細かく,どんな食品をどれだけ摂取すればいいのかが定められています。その細分化は,食品が含む栄養素によってなされています。入院中の病院食に関してはこの通りに出てきますから何も心配ありませんが,退院後は,どの食品がどんな栄養素を含み,またどの程度のエネルギーを含んでいるかを,よく理解した上で摂取しなければならないことになります。そしてその教科書となるのが下の本。
               
 これは5階の売店で売っていたもので,買うように言われまして購入。もちろん現在でも活用しています。
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広瀬章人五段&食餌療法

2009-10-27 18:56:10 | 将棋トピック
 僕は基本的にすべてのプロ棋士を応援していますが,中にはとりわけ応援している棋士というのもいます。深浦康市王位,矢内理絵子女王について以前に書きましたが,先日の新人王戦で優勝した広瀬章人五段もそうした棋士のひとりです。
 僕は棋士のブログを可能な限りチェックしています。当然ながら広瀬五段のブログもよく読んでいましたが,僕が応援するようになったきっかけも,そのブログでした。
 最初にオッと思ったのはこの記事。広瀬五段といえば四間飛車穴熊の名手として有名。現在は居飛車を指してもそんなに驚きませんが,これが書かれた3年強前は今以上にそのイメージが強かったです。その棋士が,大学の先輩と公式戦で当たる機会に,相矢倉を指すことを決断する。結果も勝っているのですが,結果うんぬんではなく,こういう考え方をする棋士は伸びていく素地があるのではないかと思い,注目し始めました。
 決定的だったのはそれからおよそ1年後のこの記事。難しい企画の中ですべて勝ったことも見事ですが,それ以前の心構えの中に,プロとしての強烈な矜持を感じました。雑誌の企画だからとか,10秒将棋だからということを言い訳にしようとしない態度に,心を打たれるものがあったのです。僕はこの記事を読んで,広瀬五段を応援していくことに決めました。
 僕が見にいった昨年の京急将棋まつりでは,席上対局とはいえ渡辺明竜王に勝つなど,実力は確か。それなのに実績に欠けていたきらいがありましたから,新人王戦での優勝は,応援している僕としても嬉しい結果でした。若手限定の棋戦ではありますが,過去の優勝者からも分かるように新人王戦はトップ棋士への一里塚。今後のさらなる活躍を期待してやみません。

 糖尿病教室における内容で,インスリン療法に関連することとは別にもうひとつ,ここで僕が詳しい説明を与えておきたい事柄は,糖尿病患者の食餌療法に関連することです。これは管理栄養士による講義の中心部分であり,またほかの講義の中でも少し触れられたことがありました。
 まず大原則として,僕のようにインスリン注射を行う患者の場合,この食餌療法は薬物療法と深い関係にあります。といいますのも,薬物療法において定められるインスリン注射の量は医師によって決定されますが,この決定には患者が摂取するエネルギーの総量というのが大いに関係します。したがって注射の量に対して摂取するエネルギーの量が多すぎるなら,血糖値が正常とされる値まで下がることは期待できなくなりますし,逆に注射の量に対して摂取するエネルギーの量が少なすぎれば,今度は副作用である低血糖が生じやすくなってしまいます。このことから理解できるように,インスリン注射をしている糖尿病患者にとっては,食餌療法というのは必須の療法であるということになるのです。すでに説明しましたように糖尿病は不治の病であり,とくに僕のようなⅠ型糖尿病患者の場合には,インスリン注射が一生ついて回りますので,食餌療法もまた一生続いていくということになるのです。
 ではどれだけのエネルギーを摂取する必要があるのかといえば,これは当然ながら個人差があるわけで,一人ひとりに適合したエネルギー摂取量というのを,管理栄養士が決定するということになります。これは身長や体重,さらに生活習慣や職業なども考慮されます。以前にジャイアンツで活躍したガリクソン投手や,現在のタイガースの岩田投手などはⅠ型糖尿病でインスリン注射をしていますが,当然こういうスポーツ選手の場合,摂取すべきエネルギー量はかなり大きくなっていることと思います。これは極端な例ですが,肉体労働者とデスクワーク中心の人では,その他の条件が同一でも,摂取エネルギー量は異なるという場合もあり得るということになります。
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菊花賞&手順

2009-10-25 19:11:13 | 中央競馬
 事情はそれぞれに異なりますが,3年連続でダービー馬が回避して争われることとなった第70回菊花賞
 発走はアントニオバローズがよく,一旦は先頭でしたが,最初の3コーナー過ぎからリーチザクラウンが先手を奪っての逃げ。1周目の正面から後ろをどんどん引き離していき,2周目の向正面では10馬身以上のリードとなりました。最初の1000mは59秒9で,これはミドルペースでしょうから,集団はスローペースでのレースだったということになります。
 2周目の3コーナー過ぎから差が徐々に詰まり始め,直線入口ではヤマニンウイスカーが並び掛けました。コーナーワークで再び差を広げたリーチザクラウンとの間にスリーロールスが突っ込み,この馬がリーチザクラウンを追い抜こうかというところで左によれ,立て直されて抜け出したものの,このロスで開いた内にフォゲッタブルが入り,ワンサイドで詰め寄りました。しかしゴールまで抜かせることなくスリーロールスの優勝。ハナ差の2着がフォゲッタブルで,外を追い込んだセイウンワンダーが3着。
 優勝したスリーロールスは前走の1000万条件を強い内容で勝っていた上がり馬。デビューから一貫して中距離を使われていましたが,今日の内容からは長距離にも適性があったようです。本格化の時期と重なっていたということでしょう。大レースは初挑戦で初勝利。
 鞍上は浜中俊〔すぐる〕騎手で,大レース初優勝。管理している武宏平調教師は2007年の中山大障害以来の大レース優勝で,平地の大レースは初制覇です。

 低血糖の対処法の正式な手順というのは,まずは症状が出ているのではないかと感じたら,血糖値を測定し,実際に低ければ何らかのエネルギーを摂取し,15分から30分ほど経過した後に再び血糖値を計測し,血糖値が正常な値に戻っているかどうかを確認するということになります。また,症状は出ない,ないしは感じないということもありますから,たとえば食事前に血糖値を計測し,そこで低血糖状態が生じていたら,やはり同様の対処をするということになります。入院中の低血糖の発症は,実はこのパターンがほとんどでした。とくに血糖値が低い状態でインスリン注射をするのは,いかにすぐに食事を摂取するとはいっても危険です。こういう場合,血糖値の正常値の下限は80mg/dlですが,もしも70mg/dl以下になっているようだったら必ず何らかの対処をするように僕は言われています。
 しかしこれはあくまでも原則。入院中はこれでいいですが,退院後は,たとえば低血糖状態が生じているのではないかと感じたとしても,たとえば外出先などに,血糖値の計測器を常に携帯しているわけではありませんから,計測できないという場合もあるわけです。こういう場合にどうするかというと,エネルギーを摂取します。こういう場合はブドウ糖も持っていませんから,エネルギーのあるジュースを飲むとか,チョコレートを食べるとかすることになります。こういうケースは退院後に実際に何度かありました。それでその次の食事の前に血糖値を計測してみたら,自分が思っていたよりも高かったというケースもありました。それはエネルギーを摂取しすぎてしまったか,実際には低血糖状態には陥っていなかったかのどちらかでしょう。しかしこうした失敗もしょっちゅうあるわけではありませんし,一時的にだけみるなら,高血糖よりも低血糖の方がより危険な状態であるわけですから,僕はそれでいいのだろうと思っています。
 
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TCKディスタフ&対処法

2009-10-23 19:07:44 | 地方競馬
 川崎に転厩してきたユキチャンの再出発レースとなったことで注目を集めたTCKディスタフが,一昨日の晩に大井競馬場で行われました。
 大方の予想通りにキープザチェンジの逃げ。佐賀のスターオブジュディ,高知のアルファバービーと遠征馬が続き,その後ろがツクシヒメ。最初の800mは49秒3ですから,一応はハイペースの範疇に入ると思います。
 ユキチャンが向正面で外から上がっていくと,ツクシヒメは譲らずその内から上昇。遠征2頭は早々に後退し,頑張っていたキープザチェンジも直線手前では一杯の様相。これはツクシヒメとユキチャンのマッチレースになるかと思いましたが,ユキチャンは思いのほか伸びを欠き,残り100mではさらに後ろから差してきたラインジュエルにも交わされました。そのラインジュエルはさらに前を追っていきましたが,クビ差届かず,ツクシヒメが優勝。2着がラインジュエルでユキチャンは3着
 優勝したツクシヒメは8月の黒潮盃に続いて南関東重賞2勝目。トゥインクルレディー賞は謎の大敗でしたがすぐに巻き返しました。古馬相手に勝ったのがこの日の収穫。距離もこのくらいはあった方があるいはいいのかもしれません。次の課題は斤量を背負ったときにどうなのかということではないでしょうか。母系祖先はコランディア
 鞍上は船橋の山田信大騎手で黒潮盃以来の南関東重賞制覇でこのレース初制覇。管理する船橋の山浦武調教師は,第1回をプルザトリガーで制していて,このレース5年ぶりの2勝目となっています。

 インスリン療法の最大の副作用といえる低血糖。もちろんその症状が出たら,これは生命にも関わることですので放置しておくことは絶対に避けなければならず,何らかの対処が必要であるということになります。
 低血糖は文字通りに血糖値が低下している状態ですので,当り前ですがこれを上昇させるのがその対処ということになります。ではどうやって上昇させるのかといえば答えは簡単,人間はエネルギーを摂取すれば自然と血糖値が上がるようになっていますから,エネルギーを摂取する,要するにエネルギーになるようなものを食べるか飲むかするということになります。
 ところで,血糖値というのはすでに説明したように,血液中に含まれるブドウ糖の値です。したがって,ブドウ糖を直接摂取するのが,短時間で血糖値を上昇させるには最も効果的です。ブドウ糖以外のエネルギー源は,身体に吸収された後に,ブドウ糖に再合成されて血糖値を上昇させるのですが,最初からブドウ糖として吸収されるなら,その再合成する手間が省略できるからです。
 こういうわけで,入院中に低血糖症状が生じたときには,看護士がブドウ糖を持ってきてくれました。それが下の写真です。
               
 このプラスチック製の袋の中に10gの粉状のブドウ糖が入っています。粉ですからそのままは飲めません。水に溶かして飲みます。水は自室の冷蔵庫に入れてありましたし,カップは棚に用意してありました。僕はこのようなものを飲んだことはありませんでしたし,多くの方もそうではないかと思います。色は白くて味は甘いです。この点は砂糖と同じですが,粒子は砂糖よりもずっと細かかったです。
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エーデルワイス賞&症状

2009-10-22 20:54:06 | 地方競馬
 旭川競馬場の閉鎖に伴い門別の1200mという条件になった第12回エーデルワイス賞
 先手を奪ったのはプリモエナジー。ぐんぐんと飛ばしていき,1200m戦にしては大きなリードを取りました。2番手はプレシャスジェムズで3番手にオノユウ。前半の600mは35秒4。これだけ離して逃げたのですから当然ながらハイペース。
 プリモエナジーはコーナーワークで差をさらに広げて直線に入りましたが,さすがに失速。オノユウが抜きさるとそのまま抜け出して優勝。5番手集団の外にいたクラキンコが伸びをみせて2着。後方3番手追走のプリマビスティーが大外を追い込み3着。
 優勝したオノユウはこれが8戦目。ここまで北海道重賞を含めて4勝していました。北海道勢では力量最上位は疑い得ないところで,ここは久々のスプリント戦というのが不安材料としてあったものの,楽に先行できそれを一掃。JRAに強力メンバーがいなかったこともあり,重賞制覇となりました。
 鞍上はJRAの武豊騎手。このレースは初勝利となります。管理しているのは北海道の角川秀樹調教師で,昨年も制していますからエーデルワイス賞連覇で2勝目となりました。

 低血糖には,手の震え,脱力感,めまい,発汗,動悸,頭痛など,様ざまな自覚症状が出るとされています。ただもちろんこれには個人差があります。また,僕のようなⅠ型糖尿病の場合には,こうした自覚症状がむしろ出にくいとされていて,その分だけ危険であるといえるかもしれません。
 ただし,僕の場合には低血糖症状になったときには自覚症状があります。ひとつは頭痛がすることで,もうひとつは手の震えなのですが,これはとくに細かい作業をするようなときに出るだけで,そうでない場合にはあまり自覚できません。自覚症状は人によって異なるのですが,糖尿病教室での医師の話によれば,同じ人間であれば同じ症状を感じるそうです。したがって僕の自覚症状はこれらふたつということになります。また,これに強めの空腹感が加わるのですが,この空腹感はただそれだけでは低血糖に陥っていない場合も多くありますので,これを3つめの自覚症状として加えていいかどうかは微妙なところです。
 しかし,頭痛などというのは程度の差もありますし,気になることもあればそうでない場合もあります。これは一般的にもいえるでしょう。また,とくに低血糖でなくても起こり得るような症状ですから,これだけでは分からないという場合もあります。僕の場合も,血糖値計測をしていますが,測ってみたら低かったので驚いたというようなこともあります。
 それからもうひとつ,この低血糖の症状というのは,何らかの理由で血糖値が急激に下降した場合にも生じます。つまり,たとえば300mg/dlだった血糖値が短時間で100mg/dlに下がったというような場合にも生じるのです。100mg/dlは適正な血糖値の値の範疇で,単純に血糖値だけをみるならばむしろ良好といえるのですが,これも低血糖の一種といえるのです。一般的にいえば,血糖値が高い状態で激しい運動をした場合には,この種類の低血糖が生じやすくなるのではないかと思います。
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女流王位戦&副作用

2009-10-21 19:26:53 | 将棋
 第二局のあっと驚く結末で1勝1敗のタイとなった第20期女流王位戦五番勝負第三局
 清水市代女流名人の先手。石橋幸緒女流王位は横歩取り△8四飛。後手が中原囲いを完成させる前に5筋の歩を突いて序盤から乱戦となりました。
           
 後手が6二にいた銀を6三~6四に上がったところ。後手は攻め駒が全軍躍動,おまけにかなりへこましているのですが,かえって持ち駒の飛車の使い道があまりないのでまだ難しいようです。ずっと受けてきた先手がここで▲3四歩と反撃。後手は△7五銀▲6五角と桂を取らせて△3四飛。▲3八歩の受けに△6四飛と回りました。先手は▲8三角成と逃げ,△6七歩成▲同金△5八歩成▲同玉で飛車を打つ場所を作った後手が△7八飛。そこで先手は▲2八馬(第2図)。
           
 コメントを読むと後手がいいそうですが,この局面では後手が容易には勝てないように思いました。ここから△6六歩と打ち,▲7七金△8八飛成▲6四馬に△6七銀と打ちましたが,これは▲5七玉と逃げられ,△6四銀と取ったときにさらに▲4六玉(第3図)。
           
 こう逃げ出されてどうも先手玉がすぐには捕まらなくなってしまいました。以下,8三の馬を上手く使って反撃に転じた先手が勝っています。
 辛抱を重ねた清水女流名人がうまく勝機を掴んで女流王位奪取に王手。第四局は29日です。

 どんな薬品・薬物であれ,それには多かれ少なかれ何らかの副作用というものが生じるものです。これは薬物としてのインスリンの場合にも例外ではありません。いや,インスリンのように人間の身体に対して劇的な効果をもたらす薬品であるからこそ,むしろ副作用もまた生じやすいといえるのかもしれません。
 インスリンの機能というのは,血糖値を低下させることです。この血糖値を低下させるという機能そのものが,同時に副作用の危険をもたらします。すなわち,インスリンの効果が大きくなりすぎることによって,血糖値が下がりすぎてしまうのです。これがインスリンを薬物として使用するときの最大の副作用であって,ここではこれを医学的なことばと同様に低血糖ということにします。
 これはすでに説明しましたが,食後とかの場合を除き,適正な血糖値というのは80mg/dl~110mg/dlの間です。血糖値は高くなりすぎますと昏睡状態に陥りますが,逆に低くなりすぎても意識不明の状態になります。そして単に一時的なことだけをいえば,血糖値が高くなるよりも低くなることの方が危険です。このことは,僕が救急車で病院に運ばれたときには,血糖値は500mg/dlを超えていてもなお,意識はあったということからもお分かりいただけるでしょう。一方で血糖値の適正値より低い値というのはそう多くの幅があるわけではありませんから,むしろ血糖値の高い状態よりも低血糖の方が,すぐに生命に関わってしまうということになります。したがって,インスリンを注射している糖尿病患者にとって,低血糖というのは,常に気を付けておかなければならない副作用なのです。実際,入院中は医師も看護士も,血糖値の高い状態が一時的に生じたとしても,そんなに気にはしませんでしたが,低血糖の場合にはそうではありませんでした。
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共同通信社杯&意義

2009-10-20 18:33:16 | 競輪
 今年から年2回の開催となった共同通信社杯。秋の舞台は取手競輪場で今日が決勝でした。並びは山崎ー成田ー有坂の北日本,平原ー武田ー神山ー幸田の関東,村上ー山口の近畿中部が平原の後ろで競り。
 勢いよく飛び出した成田がスタートを取って山崎の前受け。4番手に平原で,道中は無用に競らないということか,5番手には村上で7番手から武田の周回。平原は残り2周のホームから上昇開始。バックで山崎を叩いたところで武田が進出,村上のインに入り競りとなりました。打鐘から平原は先行。番手の競りは武田が勝ちましたが,神山は山口に競り負け,平原ー武田ー山口でバックへ。ここから山崎が捲っていくと前はだれも抵抗できず,コーナーの中間では捲りきり,北日本勢だけで直線勝負。差させなかった山崎が優勝。マークの成田が迫るも2着。有坂が3着で上位独占。
 優勝した福島の山崎芳仁選手は8月の全日本選抜に続いて今年のビッグ3勝目。展開面で非常に恵まれたのは確かですが,ここは完全優勝ですから,調子もよかったのだろうと思います。共同通信社杯は初制覇です。

 僕の場合は2種類のインスリンを1日にのべ4度打っているのですが,この療法,強化インスリン療法にはどのような意義あるいはメリットがあるのでしょうか。
 まず,僕は量と質という観点からいえば,インスリンの分泌の量の方に問題があるⅠ型糖尿病です。健康な人間の場合には,エネルギーを摂取すれば血液内にブドウ糖が作られ,血糖値が上昇します。するとインスリンというホルモンが分泌され,そのブドウ糖が細胞内に吸収される補助をすることによって,血糖値が適正な値まで減少します。ところが僕のすい臓からはこうしたインスリンが分泌されませんから,血糖値が高い値のまま持続することになってしまいます。3食の食前に打つ速攻型のヒューマログというインスリン注射は,このインスリン分泌の代用になります。
 一方,インスリンというのは,このようにエネルギーを摂取したときにだけ分泌されるわけではなく,基礎分泌という分泌が常にされています。1日に決まった時間に打つランタスという持続型の注射は,この分泌の代用となっているわけです。すなわちこの療法は,健康な人間の身体におけるインスリンの分泌に,きわめて類似した療法なのです。
 注射器には,どちらも3mlのインスリンが入っています。どれだけ打つかは医師の診断によって変化するのですが,現時点では僕はヒューマログの方は3食ともに0.08ml,ランタスの方は0.04mlを打っています。ランタスの方は退院直後からずっと変わっていないのですが,ヒューマログはわりと変化していますし,これからもそうなのかもしれません。すでに説明しましたが,血糖値の推移を記録していますから,通院時に医師がそれを見て診断することになっています。これは後でお話しますが,患者は特別の場合を除いて,その診断の通りにインスリンを注射することになっています。
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秋華賞&僕の場合

2009-10-18 18:45:34 | 中央競馬
 ブエナビスタの牝馬3冠達成なるかが最大の注目の的だった第14回秋華賞
 先手を奪ったのはヴィーヴァヴォドカ。引っ掛かった感のあるワイドサファイアが2番手で,離れた3番手にクーデグレイス。さらに離れてデリキットピース。また離れてホクトグレイン以下が続く展開。前半の1000mが58秒0というハイペースのレースになりました。
 先行勢で頑張ったのはクーデグレイス。これを道中は中団のインから漸進してきたレッドディザイアが直線で捕えて先頭,これを追うようにしながら外に出たブエナビスタが猛然と迫り,オークスを再現するかのようにほとんど並んでゴール。写真判定の結果はオークスとは逆に凌いだレッドディザイアの優勝。ブエナビスタは直線の入口手前でわずかに外に出たところ,後ろのブロードストリートをつまずかせてしまい降着。その不利をはねのけてインから3着に入線したブロードストリートが2着に繰り上がり,ブエナビスタは3着で確定。
 優勝したレッドディザイアは今年1月のデビュー戦と2月のオープンを連勝した後,桜花賞,オークス,さらに前哨戦のローズステークスと2着。これが3勝目で,重賞初制覇を大レースで飾りました。純粋な能力ではブエナビスタにやや劣ると思われますが,こちらにはレースの上手さがあり,京都の2000mではその差で上回ったようです。父はマンハッタンカフェ
 鞍上は四位洋文騎手で昨年のダービー以来の大レース優勝。秋華賞は初制覇。管理しているのは松永幹夫調教師で,こちらは大レース初制覇となっています。

 ここでは講義の内容そのものから離れ,僕がどのようなタイプのインスリンを注射しているのかを説明します。もう1度,下の写真をご覧下さい。
               
 この写真からも分かりますように,僕は2種類のインスリンを注射しています。
 紺色の方。これは超速効型のインスリンです。これを僕は1日に3度,すなわち食事の前に打ちます。説明しましたように,このタイプのインスリンは打ってすぐに効果が急激に上昇し始めますので,本当に食事の直前に打ちます。僕の場合はもうすぐに食事をすることができるという状況になってはじめて打つようにしています。というのも,もしもこのタイプの注射を打ったにも関わらず,何らかの事情で食事が摂取できないということになりますと,あっという間にインスリンが分泌されてしまいますから,血糖値が低くなってしまう危険があるからです。
 なお,僕が使っているこの紺色の注射器に入っているインスリンは,日本イーライリリー株式会社が製造しているヒューマログという製品です。
 グレーの方は持続効果型です。これは効果が24時間継続するので1日に1度打つだけ。打つ時間は医師が決定しますが,僕の場合は夕食前に打っています。ただし,これは効果が24時間ですから,何らかの事情で夕食がひどく遅れるような場合には,その日の夕食とは関係なく,いつも夕食を摂るような時間に打つことになります。これは効果のピークがありませんから,打ったからといってエネルギーを摂取しなければならないというものではありません。
 僕が使用しているこの製品は,サノファ・アベンテス株式会社が製造しているランタスという名前のものです。
 なお,このように超速攻型と持続効果型の2種類の注射を打つインスリン療法は,強化インスリン療法といわれています。現在,Ⅰ型糖尿病の治療のためのインスリン療法としては,この療法が主流のようです。
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埼玉栄冠賞&インスリンの種類

2009-10-17 18:53:01 | 地方競馬
 浦和競馬は昨日まで久しぶりに5日間開催。今開催のメーンは14日の埼玉栄冠賞でした。
 発走後の向正面ではエスプリベンが先手を奪う構えでしたが,3コーナーからのコーナーワークでクレイアートビュンが先頭に。正面に入ると今度は外からエスターナが上昇し一旦は先頭に立ちましたが,1コーナーからのコーナーワークで再びクレイアートビュンが先頭。9頭立てでペース自体は落ち着いていましたが,出入りの激しい競馬となり,クレイアートビュン,リュウノキングダム,ブルーラッドと態勢が落ち着いたのはようやく2周目の向正面に入ってからでした。
 2度目の3コーナーからのカーブでリュウノキングダムは苦しくなり,ブルーラッドが2番手に。さらに直線に入るとクレイアートビュンも楽々と交わして抜け出し,そのまま快勝。前半の前の動きに関係なく自分のレースに徹して追い込んだ連闘の伏兵カネショウアトラスが2着に食い込み,クレイアートビュンは3着。
 優勝したブルーラッドは前走の戸塚記念に続く連勝で南関東重賞3勝目。古馬とは初対戦でレベルの差がどうかは分からない部分がありました。クレイアートビュンはどうも本調子になかったような感じでしたが,難なくこれを撃破しましたので,今後の南関東重賞では上位で戦っていけそうです。
 騎乗停止は解けましたがその後も騎乗自粛を続けている主戦の御神本騎手に代わってこの日の鞍上は大井の戸崎圭太騎手。今年もリーディングを独走していますが,南関東重賞制覇は5月の東京プリンセス賞以来で,このレースは初制覇。管理しているのは川崎の足立勝久調教師で,埼玉新聞杯という名称で行われていた2004年のモエレトレジャー以来となるこのレース2勝目です。

 糖尿病教室での講義の内容をすべて記述していてはどれだけ時間がかかってしまうか分かりません。そこでここでは,ふたつの点に絞って詳しく説明しておくことにします。最初は薬剤師によって講義された,薬物としてのインスリンに関することです。なお,糖尿病患者に処方される薬物というのはインスリンだけとは限りませんから,この講義内容のすべてがインスリンに関係していたというわけではありません。
 一口にインスリンといいましても,薬物としてのインスリンというのは,その機能によっておおよそ4種類に分類されます。この分類は,皮下に注射されたインスリンがどのくらいの時間で効果を発揮し,またその効果がどれくらいの時間にわたって継続するかに依拠します。
 最初のものは超速効型といわれるインスリン。これは注射をすれば15分ほどで効き始め,その効果をぐんぐんと上げて1時間もすればピークに達します。あとは機能を低下させ,3時間もすればほぼ効果は0に近くなります。
 次が速効型。これは超速効型よりはピークが早くも高くもなく,およそ2時間後。ただし効果は8時間ほど持続します。
 そして混合型あるいは中間型といわれるもの。一応のピークは注射して2時間後から4時間後にかけて。その後効果は薄れていきますが,その薄れ方がなだらかで,20時間以上は持続します。
 最後が持続型ないしは特効型といわれるもので,このタイプのものには効果のピークというのがなく,注射して24時間ないしはそれ以上にわたって同量程度のインスリンを分泌することになります。
 インスリン注射が必要な糖尿病患者に関しては,これらの種類のどのタイプを使用するが最も効果的であるかを医師が判断し,その処方に従って患者は注射を打つということになります。
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千葉記念&受講生

2009-10-16 18:57:38 | 競輪
 先週末からの連休中,競輪は千葉記念が開催され,体育の日の12日に決勝(動画)が争われました。並びは伏見ー成田の福島,海老根ー鈴木ー飯田ー渡辺ー松永の南関東,市田ー大井の近畿。
 福島両車が出て伏見の前受け。3番手が市田で5番手から海老根の周回。残り2周のホームから海老根が上昇,バックで伏見を叩くと伏見は引いてスローペース。市田が単独でインから上昇したところで海老根が発進,市田はそのままインを切り込み,鈴木,飯田と競り。後方に構えた伏見がバックから捲るとこのスピードがよく,直線の入口では捲りきって直線勝負。マークの成田が差して優勝。2着が伏見で3着には海老根の番手を守った鈴木。
 優勝した福島の成田和也選手はこれが記念競輪初優勝。福島両車はどちらが前を回ってもおかしくありませんでしたが,ここは力上位の伏見に前を任せて正解。展開には恵まれましたが捲った伏見を差したのですから立派だといっていいでしょう。
 揃った南関東勢は飯田なり渡辺なりがインを閉めておくべきで,それなら市田に来られることもなかったでしょう。位置は死守しましたがそこで脚を使ってしまい,伏見の捲りに抵抗できませんでした。

 糖尿病教室というくらいですから,これはマンツーマンで行われたわけではなく,僕と同じように糖尿病でこの時期に入院していた受講生がいました。この教室がどのくらいの頻度で行われていたのかは僕は知りませんが,僕と同じ時間に6回の講義を受けたのは,僕のほかにふたり,つまり僕を入れて3人での教室だったわけです。
 ひとりはふくよかな女の人で,もうおばあさんといってもいいくらいの年齢に見受けられました。実際に孫もいたようです。この方はインスリン注射は打ってなく,ほかの薬物,こうした薬物の多くはインスリンが身体の中で機能するのを補助するための薬品ということになりますが,そうした薬品を使用していたようなので,少なくともⅠ型糖尿病の患者ではありませんでした。おそらくⅡ型糖尿病であったと考えていいのではないかと思います。
 この方は膝を悪くされていたようで,病院内の移動には車椅子を使っていました。病室から講義が行われる部屋へ来るとき,また病室へ戻るときには,看護士が付き添って,その車椅子を押していました。
 もうひとりは,身長は僕と同じくらいだったかもしれませんが,体格は僕よりずっといい,といってもけっして太っているわけではない,おそらく40代前半の男の人でした。なぜこの時期に入院することとなったのかは分かりませんが,かなり前からのⅠ型糖尿病患者でした。つまり単に人生の上でだけではなく,病気の上でも僕の先輩だったわけです。
 ほとんどの講義は一方的なものではなく,受講生も発言して闊達に進められました。僕はこの時点ではまだⅠ型糖尿病と診断されていたわけではありませんでしたが,その疑いを強く示唆されていたということもあり,同じⅠ型糖尿病であったこの方の経験談などは,僕にも大いに参考になるものでした。そういう意味では単にこうした教室があったというだけでなく,その教室にこういう方がいたということも,僕にとっては幸運でした。
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竜王戦&糖尿病教室

2009-10-15 19:39:31 | 将棋
 永世竜王に永世名人が挑戦するという注目の第22期竜王戦七番勝負第一局。対戦成績は渡辺明竜王が10勝,森内俊之九段が9勝。
 振駒で森内九段の先手。角換り相腰掛銀でしたが先手が定跡から早々に変化,左の銀も繰り出していきました。封じ手近辺は,先手の方が手を多く指している勘定で,それが先手の主張,一方,飛車先を切っているのが後手の主張といったところでしょうか。その後,後手が飛車の動きで1歩得を果し,7五で歩を取った飛車が8五に戻ったのが第1図。
           
 ここから先手は▲7六銀と立ち,△8二飛に▲7七角と打ちました。手駒の角を手放すのですから,この一局の命運をかけた手といって過言ではないでしょう。対して後手は4筋を受けず,△7四歩と突き出しました。角を先に手放した先手は銀損の猛攻をかけ第2図。
           
 △4七歩の叩きに飛車を逃げたところ。普通は当たりになっている銀を逃げるところですが,△5五銀打と受けました。銀を逃げると▲4三歩成から馬を作る手があり,それより銀を取らせてしまった方がいいという判断。当然の▲3四歩に△4四銀上と歩を払い,▲4五銀△同銀▲同桂に△2七角(第3図)。
           
 一般的にこの手は,たとえば△4四銀打のように,苦しそうな局面を粘りにいくというのと対極にあるような勝ちにいく手。だからここでは後手は少なくとも局面が悪くはないと判断していたか,あるいは開き直っていたと推測されます。しかし3三で清算した後,▲3八飛(第4図)と回るのが先手の勝負手。飛車の打ち込みに弱そうな先手玉ですが,意外にも大変でした。
           
 ここからは最後は双方が1分将棋にもつれこんでの終盤戦。それでもわずかに後手が残しました。そこで読みきっていたことはあり得ないので完全な結果論ではありますが,第3図前後の強気な手順が後手の勝利に結びついたと思います。
 渡辺竜王が先勝。この両者はここのところ先手番が5連勝していましたので,後手での先勝は大きいといえそうです。第二局は28日と29日。

 検査のほかに病院でやらなければならないことがもうひとつありました。それが糖尿病教室への参加。僕の場合は1月7日から9日までの3日間,午前10時からと午後3時からの1日2回,合計6回でした。
 これは文字通りに糖尿病に関する講義を受けるというもの。場所はナースステーションとシャワールームをつなぐ長い通路の中間にある会議室のようなところ。講義の内容は医師による糖尿病の基礎講座,看護士による日々の生活における注意点,薬剤師による糖尿病の薬物療法に関する講義,,運動指導員による運動療法の講義,管理栄養士による食事療法の講義など様ざま。ここから理解してもらえますように,講師はそれぞれの時間によって違っていました。また,講義ですから教科書のようなものもありまして,それは事前に看護士から渡されていました。また,プリントが配られる講義もありましたし,すべての講義が終った後には簡単なテストもありました。
 こういった講座というようなものは,どの病院でも開かれているものではないのではないかと思います。しかしみなと赤十字病院ではこれがありましたので,僕自身の糖尿病に関する知識や情報といったものは格段に増すこととなりました。あるいはこの教室がなければ,僕はこのブログにおいても糖尿病に関してここまで詳しく説明することはできなかったかもしれません。
 いうまでもないことですが,自分が罹患している病気がどのような性質のものであるかを知るということは大切なことです。そういう意味でいえば,こうした教室が開かれていた病院に救急車で運ばれてきて入院することになったということは,僕にとっては幸運なことであったと思っています。
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女流王位戦&目的

2009-10-14 19:29:26 | 将棋
 石橋幸緒女流王位の快勝で幕開けした第20期女流王位戦五番勝負第二局
 変則的な序盤から相矢倉模様の将棋。先手が速効を仕掛けることもできそうでしたが自重。結果的に清水市代女流名人が5筋の位を取っての相矢倉になりました。後手は完全に抑え込めればよかったのですがそうはならず,かといってカウンターも狙えないので,先手が攻めきるのか,後手が受けきるのかという,観戦する分には分かりやすい将棋となりました。
 一般的に相矢倉でこういった展開となれば攻めている先手が一方的に勝つパターンなのですが,この将棋は駒得しても飛車角を存分に使えなかったのでそうはならず,途中で後手も反撃に転じました。
           
 ▲3二歩と角取りに打たれた後手が△6四角と逃げたところ。ここで先手は▲6五歩と突き△7三角に▲6三銀成△8四角。あらぬ方向に銀を成って変調とも感じられますが▲7七角(第2図)と出る狙いだったようです。
           
 後手も△6六桂と応じ,▲8五銀△7八桂成▲同玉△6六歩▲8四銀。取られそうだった銀で先手は角を取りました。△6七歩成▲同飛△6六歩(第3図)。
           
 ここで単に▲2三金ではなく▲同飛△同銀としてから▲2三金。△4三玉は当然で▲6六角と取りました。後手は△5八飛と王手して,▲6八桂に△6七歩。詰めろがかかったのですから第1図からすれば後手には望外だったかもしれません。以下,▲4四歩△4二玉(第4図)。
           
 先手は危うい指し方をしたという印象ですが,それでもここで▲6七玉なら勝っていたと思います。しかし△5三銀▲4一玉。ここでも▲6七玉がありますが▲3一歩成△同玉(第5図)。
           
 後手玉が詰まなければ1回は受けるしかないのですからこれは謎の展開だと思っていたら,先手に勘違いがあったようで6六の角が4四の歩を飛び越えて2二に成ってしまい反則負け。失礼を承知でいえば,なんともお粗末な決着でした。
 石橋女流王位の連勝となる筈が1勝1敗のタイに。第三局は21日ですが,石橋王位にはぜひこのポカを取り返す将棋をみせてほしいところです。

 最初の検査として行われた蓄尿には,主にふたつの目的がありました。
 最初のものは腎機能の異常の有無です。すでに説明しましたが,糖尿病性腎症というのは糖尿病の三大合併症のひとつ。したがって,腎機能の異常の検査というのは糖尿病の検査の中でも重要なもののひとつであるといえます。また,この蓄尿という検査は,トイレにビニール袋が備えられるということによって,同じ病室の患者であればほかの患者が検査しているということも僕には分かりましたが,腎臓病で入院していた患者④の方も受けていました。つまりこの検査の目的として,腎機能の異常の有無,ないし異常があるならそれがどの程度まで進行しているのかを調べるということがあったということは間違いありません。ちなみに,僕は腎機能に関しては異常はなかったようです。ありませんでしたと言われたわけではありませんが,言われなかったということはなかったということだと判断していいでしょう。また,尿検査は通院のたびに行っていますが,現在でもこの異常に関しては何もいわれていないです。
 しかしこのときの検査の目的としては,体内から排出されているインスリンの量を調査するという,もうひとつの目的の方が僕の場合には大きかったと思います。すなわちⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病を分類する最大のものがこの体内で作られるインスリンの量ということになるわけです。つまりこの検査は,僕がⅠ型糖尿病であるかⅡ型糖尿病であるかを調べる検査であったということになります。これについては7日にG先生が僕のところに来て,Ⅰ型の可能性が高いと告げました。つまり5日の検査の結果はこの時点ですでに出ていたということでしょう。たぶんさらに詳しく調べるためであったと思うのですが,7日から8日にかけてももう一度この蓄尿の検査をしました。さらに別の検査によってⅠ型糖尿病であるということが確定するのですが,その検査についてはまた別に説明することとします。
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