ベトナム原発白紙撤回と日本の市民運動
須山敦行
ベトナムが原発を白紙撤回した。
多分、安倍政権はそれを覆そうと、慌てて動くのだろうが。
ベトナムは共産党一党支配で、デモも無い。言論は命懸けという社会だ。
その中で、この白紙撤回を成し遂げた力に、日本の市民運動の力があったというのだ。
『世界』の1月号の「世界の潮」に、そのような働きかけの当事者であった、吉井美知子さんが寄稿して、事態を説明している。
「日本の市民社会の運動が影響したにちがいない今回の白紙撤回に、少しだけ自分も貢献できたかなあと喜んでいる。」と書いている。
彼女たちが、ベトナム政府への政策提言プロジェクトとして働きかけたり、ベトナムでの講演などを積み重ねたのだ。
私たちの市民の国会前での反原発運動に、インドの人が参加したこともあった。私たちの運動も少しは、この結果につながっていたのでは、と思う。バタフライ効果ではないが。