10日(木)、小岩の『世界』を読む会が、いつもの5名で行われました。猛暑の毎日ですが、幸いこの日は2台の優秀な扇風機のみで、燃え尽きない程度で助かりました。
巻さんの焼いた特製の柔らかいパンと、櫻井さんのジャム、そしてコーヒーの贅沢な会です。
まずは、稲葉論文から
「ビッグイシュー」を巡るあれこれ。
「ハウジングファースト」という課題の重要性。日本は家賃世界一だったりすること。 ボランティアという、若者が社会的な行動をする入口に注目するということから、現在の若者気質で「今だけここだけ自分だけ(お金だけ)」だとか、地元大好き、マイルドヤンキーなどという言葉が紹介されました。私には新鮮でした。
また、「フードバンク」という公営財団法人の存在の様子、私は知らないことだらけだ。 アメリカの友人と話したときに、本論文で住まいを失った者4000人と書かれているが、アメリカのエビクション(アパートから追い出される)は2000万人だということ。アメリカの凋落? うなってしまった。
というように、小岩の『世界』はすごいのです。
続いて、山森論文の話し合いで、ベーシックインカムの問題は、未来社会、理想社会をどう描くかということに繋がるので、思わずそれぞれの理想を語り合ったり、すごいことになりました。
というように、小岩の『世界』はすごいのです。
吉田裕の軍事史研究論文では、筆者は櫻井さんと同い年ということで、参加者の戦後史みたいなことに触れる話題に。
さらに、李鶴来さんのインタビューからは、江戸川の耳鼻咽喉科医師今井知文先生の碑のことになり、櫻井さんに、江戸川の戦争史遺跡の一つとして、その碑の所在を調べるという宿題が出されました。
というように、小岩の『世界』はすごいのです??
今回の共通テーマは、
○「ホームレス・クライシスに立ち向かう」 稲葉 剛
○「連帯経済としてのベーシックインカム」 山森 亮
○「自分史の中の軍事史研究」 吉田 裕
でした。
9月号のお薦めは
■ 片山 ・「独バイエル社和解へ」 天笠啓祐
■ 巻 ・「ウイグル日記(下)」 川嶋久人
■ 須山 ・「専門知の「柔らかさ」とどうつきあうか」
平川秀幸
でした。
◎ 小岩の『世界』を読む会、10月例会 の予定
●日 時 10月15日(木) 午後7時
●場 所 南小岩8丁目21の8
小岩駅から徒歩約3分
●持ち物 雑誌『世界』10月号
○共通テーマ
・「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」 杉原浩司
・「金正恩の選択 第2回」 井上智太郎
・「現代の危機に求められる経済論争の復権」 吉原直毅
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp