東久留米の『世界』を読む会・zoom、11月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・zoomの11月例会は、11月13日(水)、午後7時~、4名の参加で行われました。
■ 今月のテーマは
・森本あんり「国家神信仰を批判する」
・水町勇一郎「世界最大の労働問題をどう解決するか」
・北 健一「生身の働き手としての権利」
・若林 恵「メタ・ゲーム時代のノンフォクション」
の4本でした。
◎ 第1テーマ・森本あんり「国家神信仰を批判する」
神学というものに遠い生活をしている私たちには、難しい文章でした。イスラエルの戦争には、宗教が色濃く影響していて、宗教の論理からの、その正統性の否定が必要だということで書かれている。神がイスラエルを選んだのは、「わたしの契約を守り」「諸国民の光」となるという条件下のことで、イスラエルは選民思想を勘違いしている。神の名において自らを絶対化して批判を許さないのは、国家主義に似ていて、プーチンのロシア正教と似ている。
◎ 第2テーマ・水町勇一郎「世界最大の労働問題をどう解決するか」
◎ 第3テーマ・北 健一「生身の働き手としての権利」
両方とも、フリーランスという働き方が広がっている状況での問題だ。その労働者性が曖昧で、その保護が遅れている。日本の場合は、フリーランス法が、下請法ベースで労働法ベースでないので、ことに遅れが目立つ。アルゴリズムによる管理などは、一般の労働者にも通底する問題でもある。フリーランスに相応しくない職種でも、安い労働力、労働の調整弁として、フリーランス扱いにされている実態が多い。好きな時間に好きな場所で働けるなど、理想の働き方になりうる要素も持っている。
◎ 第4テーマ・若林 恵「メタ・ゲーム時代のノンフォクション」
七〇代の二人には、全く意味不明の文章だったが、若い参加者のために、意味を汲みとることができた。仮想通貨の世界というのは、ゲーム感覚の株取引のようなものなのだ。バズる(SNSで流行する)ことで、利益が上がる。価格の上下が頻繁に激しく、手軽に手を出せるので、若い人が惹きつけられている。こういう世界に頭を突っ込んでいる若者の状態。昨今の政治状況との関係を考えてしまう。
というような、話し合いをしました。
■ 11月号のその他のお薦めは
・須山 「アメリカン・ストロングマン」 兼子 歩
「基地国家・日本の現在」 明田川 融
「韓国軍脱走兵の社会史にむけて」 森田和樹
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、12月例会のお知らせ
●日 時 12月11日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』12月号
○共通テーマ
・「「われわれリベラル」を再考する」 朱喜哲
・「「会計年度任用職員」という大問題」 和田靜香
・「〝脱炭素〟という名の原発延命策」 大島堅一
・「人口減少を乗り切るための財政戦略」 田中秀明
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
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