『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

東久留米の『世界』を読む会・zoom、11月例会は4名で。

2024-11-14 18:51:53 | 日記
東久留米の『世界』を読む会・zoom、11月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・zoomの11月例会は、11月13日(水)、午後7時~、4名の参加で行われました。
 
■ 今月のテーマは
 ・森本あんり「国家神信仰を批判する」
 ・水町勇一郎「世界最大の労働問題をどう解決するか」
 ・北 健一「生身の働き手としての権利」
 ・若林 恵「メタ・ゲーム時代のノンフォクション」
 の4本でした。
 
◎ 第1テーマ・森本あんり「国家神信仰を批判する」
 神学というものに遠い生活をしている私たちには、難しい文章でした。イスラエルの戦争には、宗教が色濃く影響していて、宗教の論理からの、その正統性の否定が必要だということで書かれている。神がイスラエルを選んだのは、「わたしの契約を守り」「諸国民の光」となるという条件下のことで、イスラエルは選民思想を勘違いしている。神の名において自らを絶対化して批判を許さないのは、国家主義に似ていて、プーチンのロシア正教と似ている。
◎ 第2テーマ・水町勇一郎「世界最大の労働問題をどう解決するか」
◎ 第3テーマ・北 健一「生身の働き手としての権利」
 両方とも、フリーランスという働き方が広がっている状況での問題だ。その労働者性が曖昧で、その保護が遅れている。日本の場合は、フリーランス法が、下請法ベースで労働法ベースでないので、ことに遅れが目立つ。アルゴリズムによる管理などは、一般の労働者にも通底する問題でもある。フリーランスに相応しくない職種でも、安い労働力、労働の調整弁として、フリーランス扱いにされている実態が多い。好きな時間に好きな場所で働けるなど、理想の働き方になりうる要素も持っている。
◎ 第4テーマ・若林 恵「メタ・ゲーム時代のノンフォクション」
 七〇代の二人には、全く意味不明の文章だったが、若い参加者のために、意味を汲みとることができた。仮想通貨の世界というのは、ゲーム感覚の株取引のようなものなのだ。バズる(SNSで流行する)ことで、利益が上がる。価格の上下が頻繁に激しく、手軽に手を出せるので、若い人が惹きつけられている。こういう世界に頭を突っ込んでいる若者の状態。昨今の政治状況との関係を考えてしまう。
 というような、話し合いをしました。
 
■ 11月号のその他のお薦めは
 ・須山 「アメリカン・ストロングマン」   兼子 歩
     「基地国家・日本の現在」     明田川 融
     「韓国軍脱走兵の社会史にむけて」  森田和樹
   でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、12月例会のお知らせ
 ●日 時 12月11日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
 参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』12月号
 ○共通テーマ
 ・「「われわれリベラル」を再考する」    朱喜哲
 ・「「会計年度任用職員」という大問題」   和田靜香
 ・「〝脱炭素〟という名の原発延命策」    大島堅一
 ・「人口減少を乗り切るための財政戦略」   田中秀明
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
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