zoomの『世界』を読む会・12月例会の報告
zoomの『世界』を読む会・12月例会は、12月20日(金)、午後7時半~、4名の参加で行なわれました。
■ 今月のテーマは
・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
・竹田ダニエル「アメリカ「オルタナティブな現実」が覆う未来」
・諸富徹×広井良典「これからの時代の税の考え方」
の3本でした。
◎ 第1テーマ・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
日中関係を考えるときに、米中関係を視野に入れて考える必要がある。中国の研究者としては、もう少し突っ込んだ中国の実相が伝えられるのでは。反対党が存在しないという中国独特の事情が生んでいる状況だ。国家とは異なる個人の反応はあるだろうが、いざ戦争に入ってしまうと、個人も国家に流される。そうならない為に、個人の交流を促進することが課題だろう。
◎ 第2テーマ・竹田ダニエル「アメリカ「オルタナティブな現実」が覆う未来」
陰謀論は、不死身の理論というように、否定することに難しさがある。陰謀論とそれを批判する側との間には、非対称な力関係がある。懐疑することのない陰謀論は強く発信される。ファクトチェックが必要だという状況が「新ノーマル」となった。戒厳令を出した尹大統領、やプーチンも陰謀論に取り込まれている。イギリスのEU離脱が、最たる例だろう。不利益の代償を伴って目覚めるというのでは、被害が大きすぎる。主要メディアへの不信は、権力への忖度ということへの不信だろう。
◎ 第3テーマ・諸富徹×広井良典「これからの時代の税の考え方」
論者は、低負担・低福祉の経済成長路線に反対し、高負担・高福祉の持続可能で財政規律を重視する立場だ。逆進性をなくすのには、富裕層への金融所得課税などが考えられるが、タックスヘブンへの逃避など、簡単ではない。西欧の消費税は、生活必需品などは避けている。MMTは、アベノミクスの日本で、日銀が壮大な実験をしたのだが、果たして正解が見えたのか。
などと話し合われました。
◎ ZOOMの『世界』を読む会、1月例会 の予定
●日 時 1月31日(金) 午後7時半~9時半
※ 月末の金曜が定例ですが、今月は一週間前にしました。
○共通テーマ
・「「一〇三万円の壁」引き上げは若者を救うか」 宮本太郎
・「「力の支配」に向かう世界」 藤原帰一
・「悪法と戦争」 奈倉有里
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
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