『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoomの『世界』を読む会・8月例会は3名で。

2024-09-01 14:43:20 | 日記
zoomの『世界』を読む会・8月例会の報告
 
 zoomの『世界』を読む会・8月例会は、8月30日(金)、午後7時半~、3名の参加で行われました。
 
■ 今月のテーマは、
 ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 ・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
 ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 ・ガバン・マコーマック「永遠の属国体制か?」
 ・磯野真穂×坂野悠己「別れは生の延長にある」
の5本でした。
 
◎ 第1テーマ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
 一つは、警察という組織が持つ問題。大日本帝国がそのまま残っているような。鹿児島県警の問題ではなく、警察庁も絡む国家的問題だ。告発者がいたという点では鹿児島県警は、まだ良い方なのかも。
 もう一つの、メディアの問題。新聞、テレビが見離されている中で、ネットの重要性が増すが、ネットに於いては、陰謀論にはまりやすい問題がある。読んで理解する、裏を取ろうとする、というリテラシーの問題があるだろう。
 「公益通報制度」が大切だが、それも国際的要請に応えざるを得なくて、という消極的対応である、という問題がある。
◎ 第2テーマ・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
 ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
 戦争、軍備、暴力に対する「法の支配」という大きな対立構図が描かれるようになってきている。藤原帰一の連載では「壊れる世界」とあった、西側支配の破綻。カーン氏の主張する「力によらない法の執行」の実現への道は? プーチンのロシアなどの「力による法の支配」を見せつけられているが、アフリカなどのグローバルサウスにも、民主主義の未達成の「力の支配」という要素があって、親ロ的対応をしている面がある。安保理中心の国連が行き詰まっているが、どう変えていくのか。
◎ 第3テーマ・ガバン・マコーマック「永遠の属国体制か?」
 筆者の見方に強く共感するという意見と、筆者の見解は一方的で、原因をアメリカの意図に求めすぎる陰謀論的な偏りがあるのではという意見が。北朝鮮のひたすら核開発に突き進む状態について、北朝鮮が求めている平和条約締結、対日、対米関係正常化を米、日などが実現させていないことに原因がある、というのは、現実と違っているのでは。 
◎ 第4テーマ・磯野真穂×坂野悠己「別れは生の延長にある」
 介護とITとの関係に興味を感じた。今後、介護はIT化の最前線になっていくのでは。しかし、介護は情緒的な関わりが不可欠な領域であることから人が欠かせない。そこへAIがどう入るのか。かつては進んでいた日本の介護だが、民間頼りで、利潤との関係で困難な状況に陥っている。坂野さんが示している理想的な介護には、お金と人が相当掛かるだろう。
  などと話し合いました。
 
■ 8月号のその他のお勧めは
 ・井内 「沖縄県議選 玉城知事与党大敗の要因と影響」与那嶺松一郎
 ・野口 「メキシコ初、女性大統領を誕生させた選挙の構図」馬場香織
 でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、9月例会 の予定
 ●日 時 9月27日(金) 午後7時半~9時半
 ※ 月末の金曜が定例です。
 ○共通テーマ
 ・「石丸現象とTik Tok」           伊藤昌亮
  ・「スターマー労働党政権の誕生」     今井貴子
  ・「「まともな人間の証」を求めて」    森 千香子
 ・「大学「一般入試」は公平か?」      打越文弥
 ・「戦争のトラウマを可視化する」     中村江里
 ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
 ● 連絡先 須山
              suyaman50@gmail.com
 
コメント
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