新暦3日を目前に、慌ただしくおひな様をお迎えし、
旧暦3日の後にお戻りいただいておりましたが、
昨年の3月11日に震災に見舞われ、
軽微な損傷でほっとしてひな壇かざりをそのままに、そばにいていただきました。
今年は、長い逗留に感謝して、祭りの翌日にお帰りいただく予定。
大学に入学後は、家に戻ることはありませんでしたが、
父は無骨な手つきで、おひな様の身支度を行い、段飾りをし、
母は、ちらし寿司をつくり、近所にもふるまってくれていました。
今日は当直なので、申し訳ないことですが病院の行事食のちらし寿司ですませます。
戦後間もない、物資の乏しい時代の、0歳、最初のひな祭りは、居住環境に合わせた
小さな小さな3段かざりと、写真最前列にある伯母達からの藤娘
(豊かだった黒髪は虫食いに合わせてしまい短髪になって申し訳ありません)。
7段飾りは、父となじみのお人形やさんに通って揃えていただきました。
段飾りがそろったとき、近所の子供に集まってもらい、ひな祭りをしたのですが、
当時は、余裕の無い時代で、
幼かった私は晴れがましかったけれど、
別の一面、波紋も広げたかもしれません。