豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家づくりにおける断熱材の本当の性能とは…北斗市

2013-02-28 18:00:53 | ファース本部
断熱材の性能とは、内部の暖房熱、冷房熱が外部にどれだけ逃がすかの数値です。
一般的に断熱材の性能は、その断熱材の「熱伝導率」を「断熱材厚さ」で割って出た「熱抵抗値」の逆数が「熱貫流率(K値)」であり、計算で数値をはじき出します。

このK値とは、断熱材1㎡あたり、1時間で、温度差1℃の時に逃げる熱量です。
計算値はあくまで計算理論値であり、現場でどのように断熱材を挿入したか、どのような状態の室内状態であったかなどを問う必要はありません。

断熱材の供給メーカーや施工業者は、JIS規格など公的機関で認定された数値を示します。
グラスウール断熱材は、施工状態と、施工後の室内環境などで大幅に変わります。
グラスウールに限らず、樹脂断熱材も気泡のガスが抜けるなどの経時変化を伴います。

このような断熱材の経時変化は、住む人にプラスに作用することなど在り得ません。
理論値の性能が何処まで保持出来るかが大きな要素となります。
写真は、弊社の作業場に作った2m立法の実験ボックスです。

断熱材の種類を変えたこのような試験ボックスを弊社では、たくさん作っており、このボックスの中に100wの電灯を点けて内部温度を上げます。
外気温に対してボックス内部の気温変化がどのように変わるかを調査します。
昨夜から本格的な加温試験を行っています。

内部には人が寝泊まりするくらいの空間がありますが、水蒸気を出すなどのストレスを掛けることでの断熱性能を調査します。
更に施工後の経時変化、経年変化も調査するため、会社の周りには多くの実験ボックスが存在することに。

一般に使用される最高性能の断熱材と、私達が使用する専用断熱材ではボックス内気温が8℃も異なります。
この8℃の差は暖房費用や冷房費用の差となるのです。
またこの差が経年変化でしだいに大きくなることも分かってきます。
人様の家づくりにおいては、理論値より現場値なのかもね。

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