豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

地域工務店経営の経営学とは…北斗市

2017-03-14 16:51:24 | ファース本部

経営とは、マーケティングと云われる市場調査、売り物のサービス、企画、開発、価格、宣伝広告、流通、資金回収、アフターサービスなどと一連の経緯を指しているようです。
経営学とは、このようなあらゆる局面での判断の根拠なる知識や基本の学問なのでしょう。

私達の仲間の工務店経営者達は、殆どが立派な工務店経営を行っています。
しかし、果たして上記に記述したような経営学などを意識して行っているとは思えないのです。
地域工務店経営者は、無意識のうちにマーケティングに則った行動をとっているようです。

私達のような工務店経営者は、新築やリフォーム、土地情報などが複雑に絡み合っています。
しかしそれを、普段も当たり前のように対応しているのが現実です。
市場調査、開発や企画、価格と告知が無ければ工務店経営は成立しません。
しかしその殆どは、普段の地域活動の中での自然体で為しているのです。

マーケティング論、組織論や会計、経理学など経営学を必要とするのは、ハウスメーカーのような大組織を恒常的、長期的に安定経営するための学問と云えそうです。
私は家づくりを生業にするモノは、大企業にすること自体が問題だと断言しています。

生身の人間の住む空間を金で売る事で、様々な軋轢が生まれています。
家は、施主が住まいしてから一生涯にわたり、施工した作り手と一緒に育む意識が必要です。
しかるに地域工務店は、小規模が基本で、経営者の顔が常に見えている事が前提なのです。

地域工務店経営者は、経営学に必須な短期ビジョン、中期ビジョン、長期ビジョンそれに経営目標など学問ではなく、肌感覚で実践しています。
今日の住宅相談は、誰でも知っている大手ハウスメーカーの建築した家に住む施主でした。

大手メーカーの現場では、家づくりを行っているのが下請け孫請け、曾孫請けの業者です。
孫請け業者は、仕様書で施工を行い、監督の完了証明を貰うと一切の責任を負いません。
不具合が生じるのは、施主が住んでから…家づくりに経営学は不必要なのです。

写真は肌感覚でつくったファースの家ゲストハウス「げっかそう」です。

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