私達は、平成元年にファース工法を構築し、その時から窓ガラスや窓枠からの熱損失量を計算しておりました。
私は平成初期に一般住宅のファース工法でトリプルガラスを採用したのですが、多くの人から過剰スペックだと批判されたものです。
事実トリプルガラスは重量が重いため、窓枠が直ぐに傷む事と、日射取得が少なくなるなどの課題を抱えていました。
間もなく複層にして、ガラスとガラスの間にアルゴンガスとLOE―W(ローイー)機能を持たすことで、トリプルガラス並みの断熱性能を得る事が出来ました。
当時の日本の窓の温熱環境は、先進国で最も遅れており、先進諸外国の殆どがペアーガラスを使用していました。
日本では、10年ほど前まで無視され続けてきた現実があります。
現在は、省エネのため、ペアーガラスなど高性能ガラスの採用が国策になりつつあります。
LOE―W機能とは、複層ガラスの内側に目視出来ない粒子状の金属粉をコーティングして、熱の吸収や熱の遮蔽機能を持たせたものです。
私は、当初からこのLOE機能付きのペアーガラスを採用しております。
価格は高くなりますがその分、省エネ分で完全に採算が取れ、またダウンドラフトと云われる不快感を減少させ、住み心地を格段に向上させます。
開口部は、様々なデザインのサッシがあり、美観も大切ですが、肝心のガラスの機能やサッシの気密断熱等の性能に無関心な時代が続きました。
建主さんの方から積極的に高性能、高機能サッシの採用を求めるべき部材です。
開口部は、透明性が高い景観性、開口し易い機能性、頑丈な耐風性、それに断熱性、気密水密性などが備わっていることがとても大切です。
床、壁、天井の断熱性能と見合った開口部の機能と性能は必須となります。
写真は、ファース本部があらゆる試験を行い、機能性を高めた専用サッシですが、猫のマークの認証刻印がガラスに入っています。

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