3・11の大震災から数年の採月が流れ、その後においても各所で大地震が勃発しています。
否応なしに家づくりでは、地震対策を講ずることが必須となりました。
耐力壁とは、云う筋交いや合板などで壁を剛性に保つほど上部になるとの考え方です。
ところがこのような剛性の高い建造物を、同じく岩盤のように固い地盤の上に建築すると、地べたと一緒に建造物が激しく揺れてしまいます。
つまりは地盤の揺れ特性と構造の揺れ特性を合致させない工夫が必要です。
私達のファースの家は、基礎コンクリートと木造土台とに30ミリの空隙を空けて、そこに樹脂断熱材をスプレー発泡し、外断熱樹脂と基礎コンクリートの内側樹脂断熱層、床下面断熱層に断点をつくらない工夫を行っております。(写真は専用断熱のエアクララの床下部分)
つまり、30ミリの樹脂の上に家全体が乗っかる振動を吸収する構造です。
2004年10月23日には新潟県中越地方で震度7.0の中越沖地震が発生いたしました。
地震当時、同エリアには「ファースの家」57棟が建築されており、地震の発生後に対象エリアの工務店さまの協力を得て被害調査を実施いたしました。
調査の結果は、クロス(壁紙)の歪み、電気温水器や蓄熱暖房器のずれ込み、破損等はありましたが、構造体の致命的なダメージや発泡断熱材のクラック等、多額な費用が発生する補修箇所はありませんでした。周辺の住宅の殆どは倒壊もしくは大被害です。
被災地のファース加盟工務店様は『自社での施工物件でも「ファースの家」とファースの家以外の住宅では、被害の状況に大きな格差があった』との報告でした。
一方では、電気温水器、蓄熱暖房器等の重量のある機器の多くが転倒や位置移動する確率はファースの家の方が多かったと云います。基礎コンクリートと土台との樹脂は、吸振作用で、左右に揺する作用も同時にある事が解り、その後には様々な対策を講じています。
単に気密、断熱だけではなく耐震に対する安全性を確保する研究も同時に行っています。

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