企業創業者の多くは、大きな志を持って組織構築をしたものと思われがちです。
しかし大きな志を掲げて企業を創業して成功した人などは極めて少ない現実が。
生活のために、働けど働けど一日いくらの日当ではラクになれない労務者がいます。
私もそのうちの一人でした。
少しでも多くの報酬を得るためには、日当では限界があり、請負仕事をし始めました。
それには、請負するだけの地力を持つ事と、それを任せてくれる元請けがいる事です。
立派な大学を出て、大手企業に勤め、相応の報酬を得る人は、創業する動機がありません。
創業者には、相応の動機があるのですが、崇高な志を掲げている人などおりません。
創業者に中卒や高卒が多いのも、理念より飯を喰うことが先決なのです。
私は鉄骨トビ職となって師匠(親方)ともとで働きました。
その親方の後ろ姿を見ながら仕事を覚えたものです。
鉄骨トビ職には、マニュアルや指導者などおりません。
与えられた環境の中で果たすべき仕事の段取りを思考することから始まります。
事を為すには、色々な情報を探し出し、それをアレンジするのです。
そこに然るべき情報が無い時は、それを創り出す必要があります。
鉄骨トビ職の段取り(準備)仕事は、とてもクリエイティブな世界でした。
あの鉄骨トビ職の世界で、あの親方に出会わなければ今のファース工法などは誕生しなかったと思われます。
今日の講習会(写真は会場のメルパルク東京)では、この話を致しました。
さて明日は、東京の孫たちと会えるのがとても楽しみです。
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