樹脂スプレー発泡断熱は、当方が平成元年から5年がかりで一般財団法人建築環境・省エネルギー機構「IBEC」(国土交通省の認定機関)から認定を交付されました。
断熱材はグラスウールを用いることを前提に基準が出来ており、樹脂スプレー発泡断熱のような工法は当時、奇想天外でリスキーな工法と見た事でしょう。
既成概念を変えるイノベーションは、既得権を有する人々を困惑させる事になります。
樹脂スプレー発泡断熱の認定申請は、最初など受付窓口で受理さえして貰えませんでした。
窓口の事務方のヒトが、これは申請料を支払うだけ無駄になると云われたものです。
平成元年ですから今から既に34年前になります。
この樹脂スプレー発泡断熱を行うためには、建材に直接樹脂をスプレー発泡施工訳には参りません。石膏ボードかベニヤ板を張り、それにスプレー発泡施工を行うのです。
この下地づくりに途方もない手間が掛かり、大工さんから猛バッシングを受けました。
それを解決するために開発したのが写真のネット下地です。
このネットを張るには、タッカ(ホチキスのようなビョウ)でパチパチとネットを止めるため、大工さんの手間が一気に削減されました。
早速、このネット下地断熱工法は特許出願して登録認定されました。
当時は誰もこんな工法など普及するなどと思ってもいなかったようです。
現在は、ファース工法の家だけで年間数百棟も建築されており、「#ファース」・グループ以外の工務店の施工数を合わすと年間数万棟はこの方式を採用しています。ファース本部の特許出願数は約100件近くあります。
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