グラスウール断熱材は、ふとんのような綿の繊維の中に空気を包含させています。
グラスウールは、この包含した「熱の伝え難い空気」が断熱効能なのです。
同系の断熱材には、ロックウール、セルローズファイバー、羊毛断熱材などがあります。
いずれも空気を閉じ込め、その空気を静止させて断熱するタイプの断熱材です。
我国の家の断熱仕様は、グラスウール断熱材を基軸にして仕様書が作られてきました。
そのためグラスウールは、大量に使用されていることから価格も安価であり、大手ハウスメーカーなどの殆どは、このグラスウールを採用しています。
この空気を静止させる断熱材は、包含した空気が中と外の温度差で動くと断熱効果が劣ってしまうため、繊維をできるだけ細かくして空気を静止させるようにしています。
グラスウールの場合は、1立方メートルあたりの重さで密度を表記しています。
10gから24㎏、48㎏などと重くなるほど含有させた空気が動き難くなるのです。
しかし空気の熱伝導率は0.02w/mkなので数値的にそれ以上なることはありません。
グラスウールは、簡単な施工と思われていますが、空隙をつくらない断熱材充填施工はとてもデリケートな施工が伴うのです。
更にグラスウールの中に静止させる空気は、乾燥していることが前提となります。
湿ったふとんは温かくなく、それに腐朽菌を発生させ、木材や建材を腐らす場合もあります。
湿気を吸ってしまうと痩せて壁の中の空隙が多くなり、対流を促進させることあります。
対策としては、吸った湿気を吐き出すための透湿シートと排出させる通気層、更には湿気の入らないような気密シートなどの設置が必須となります。
この気密シートの貼り付けは、細かい手作業で最新の注意を要する施工となります。
私達は、グラスウール断熱から樹脂スプレー発泡断熱に切り替えてから30年目となります。
写真は、その樹脂スプレー断熱材の家で造ったファースの家の内部です。
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