豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

快適な暖房空間の四大要素…函館~北斗市

2009-01-14 18:04:08 | ファース本部
現在、「住まい通信」2月号の原稿を執筆しております。
2月号は、「快適な暖房空間の四大要素」と言うタイトルにするつもりです。
暖房の快適性は、気温、湿度、輻射熱量、空気の移動速度の4大要素で決ります。

1・気温は20℃~23℃。2・湿度は40%~60%。3・空気の動きは1秒に15cm~20cm。4・輻射熱量とは、室内気温と床面、壁面、天井面の温度が一緒になった時が最高値です。

気温は誰にでも理解できますが、湿度に関しては説明が必要です。家屋内が乾燥すると人間の身体から猛烈に水分が蒸発し、同時に体温が奪われるため、暖房熱量を多く使用し、暖房機から猛烈な勢いで熱を放散させる事になり、省エネと快適性に逆行するのです。

空気の移動速度についてですが、エアコンの温まった空気を身体に受けると、受けた部分と受けない部分に温度差が生じて決して快適な暖房ではありません。
自然にホンワリと全身を包む優しい暖房が望ましいのです。

輻射熱量とは遠赤外線、或いは熱線とも言いますが、暖房機や日差しなどの熱で一旦、温められた床面、壁面、天井面から放つ熱の事です。この輻射熱量とは、床面、壁面、天井面の温度と家屋内の気温が同じになった時が最高値の輻射熱量と言う事になります。

ファースの家のような高気密、高断熱、調湿などの性能が備わっていない普通の家では、温度、湿度、輻射熱、空気速度をコントロールする事など出来ません。
ファースの家は、暖房機を切らない方が省エネになりますが、暖房機を止めると熱を溜め込んでいる構造体の温度が低下させ、更には輻射熱量を著しく低下させるからです。

今日は新年の挨拶で北海道電力、函館支店を訪問し支店長の富樫泰治さんと懇談をしてきましたが、富樫支店長の温熱環境知識の豊富さに驚きました。
電力会社の支店長さんは文系の方が多いのですが、家の性能を語れる工務系の方でした。

富樫支店長の影響を受けて「住まい通信」の内容をハード系にし、そして今日のコラムとなりました。2月2日発行の「住まい通信」で詳細を勉強してください。
写真は今日の寒さを利用して行っている断熱ストレス試験の模様です。
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