小倉紀蔵著、PHP新書刊
韓国のテレビドラマを好んでみる様になってから数年経ちますが、ドラマを通して接する韓国と、反日に取り付かれたかに思えた現実の韓国との間で共通点と相違点が感じられます。
一方で、様々な現象の原因を知りたいという私の志向が、理解しにくい韓国と韓国人への興味を深くします。
長く生きていれば、理解に苦しむ出来事にたくさん出会いますが、対象となる人や現象への理解が深まると、「成る程、そういうことか」と納得できることが多い様に思います。
「何故?」と感じることは頭に記憶されているようです。
現役を退いてから、この世界の仕組み、取り分け、政治、経済、歴史などに関心が向いており、知る程に、理解が深まる程に、まだまだ知らない、あるいは理解できない領域が広がっています。
とはいっても、毎日の新聞やマスコミ、あるいはインターネットのニュースや情報に触れると、その背景が頭に浮かんで来る様になりました。
そのような意味から、本書は、現象面の背後にある歴史や哲学まで踏み込んだ分析を元にして日本と韓国を比較し、様々な現象が起きた理由と問題点を明らかにしています。
特に、終盤では、著者の立脚点と日韓それぞれの問題点が、冷静に客観的かつ深く論じられていて、私の「志向」を十分に満足させてくれました。
良書と思います。
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○小倉紀蔵
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