読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

アマゾン河の食物誌

2011年01月19日 19時12分42秒 | ■読む
醍醐麻沙夫著、集英社新書刊
アマゾン流域の食事情を知りたくて用意した新書三冊の2冊目です。これは良書です。著者を存じ上げませんでしたが、下記URLによれば、直木賞の候補にもなった方で、ブラジルに移住して、様々な体験をしつつ作家としての活動をしておられる。1935年(昭和10年)生まれなので、今年で75歳です。本書は5年前の著作ですから、70歳の著作です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/醍醐麻沙夫
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本書は、アマゾン流域の3都市ベレン、サンタレン、マナウスを紹介しつつ、都市から離れた森での食事情も紹介しています。著者自身はアマゾン流域の外れのサンパウロに住み、定期的にアマゾン本流域を訪れているとのことです。そこで見聞きし体験した食を中心とした事柄を、柔らかく暖かな文体で紹介しています。独自の視点を保ちながらも、土地の気候風土に根差した食の在り方を肯定的に描いています。皮膚が弱く、暑さが嫌いな私でも、もしかしたら住めるかもしれないと錯覚しそうな程、アマゾンの魅力を味わい深く紹介しています。良書でした。
評価は4です。

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