読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

顔と表情の人間学

2013年06月20日 12時32分02秒 | ■読む
香原志勢(ゆきなり)著、平凡社刊
著者は人類学、比較行動学を専門とする学者ですが、本書は顔に興味を持つ著者が、幅広い観点から人の顔について論じています。第1章は「構造としての顔」と題し、頭部がどのような骨で成り立ち、他の動物と人間がどのような理由で構造が変わったのかを中心に解説しています。第2章「顔の表情」は、表情を生み出すメカニズム、その表出と受容の有り様などを論じています。第3章「表情としぐさ」は、顔の表情以外のコミュニケーションの手段であるしぐさにまつわるトピックです。
類書の「日本人の顔 小顔・美人顔は進化なのか」と重複する部分もありましたが、本書は表情などのコミュニケーションの態様と認知についての観点から論じられており、興味深く読めました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/香原志勢
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評価は4です。

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