今野敏著、新潮社刊
先頃、「隠蔽捜査」を読んで、久方振りに骨のある作者に出会えたと感激しました。で、続編を読みました。この作品は、プロットも良いのだけれど、主人公の不器用な生き方にシンパシーを感じます。器用な人は、その都度、その場面に合わせて生きて行くことが出来るけれど、この主人公は徹底して不器用です。だから、常に原理原則に従ってしか生きて行くことが出来ない。
今の時代にあって、様々な場面で人々は多くの場面で妥協しながら生きて行くのが精一杯だと思います。恥じらいや矜恃、といった言葉が意味を成さなくなりつつあります。哀しい事ですが身過ぎ世過ぎの浮き世の度合いが強まっているようです。そうした中にあって、自らの原則を貫いて生きる主人公の姿に、私は大いに共感を覚えます。覚悟さえあれば世界は変えられるのではないか・・・。
評価は5です。
先頃、「隠蔽捜査」を読んで、久方振りに骨のある作者に出会えたと感激しました。で、続編を読みました。この作品は、プロットも良いのだけれど、主人公の不器用な生き方にシンパシーを感じます。器用な人は、その都度、その場面に合わせて生きて行くことが出来るけれど、この主人公は徹底して不器用です。だから、常に原理原則に従ってしか生きて行くことが出来ない。
今の時代にあって、様々な場面で人々は多くの場面で妥協しながら生きて行くのが精一杯だと思います。恥じらいや矜恃、といった言葉が意味を成さなくなりつつあります。哀しい事ですが身過ぎ世過ぎの浮き世の度合いが強まっているようです。そうした中にあって、自らの原則を貫いて生きる主人公の姿に、私は大いに共感を覚えます。覚悟さえあれば世界は変えられるのではないか・・・。
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