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樫原辰郎著、白水社刊
著者は脚本家、映画監督など、多彩な活動をしているとのことですが、その著者が大学生の時代に縁あってバイトとして働いた海洋堂での体験を描いた、いわば青春記です。海洋堂の名前はテレビで何度か聞いたことがありますが、その創世期の実態を本書で深く知ることが出来ます。
ほんの数年の経験が著者の人生で決定的な重みを持つに至った経緯が語られていますが、淡々とした文章ながら、静かに燃え上がる炎のような熱さが伝わってきます。それは本書の最後の一行に集約されています。また、著者の観察眼の確かさと洞察力の深さが本書の169ページで感じられます。
人はそれぞれに積み重ねた結果としての現在を生きています。著者が海洋堂で体験したことが、必ずしもハッピーな結末ではなかったにしても、その体験がその後の人生で重要なアンカーとなったものと思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/
http://eigageijutsu.com/article/80097946.html
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを始めました => カメラまかせ 成り行きまかせ
著者は脚本家、映画監督など、多彩な活動をしているとのことですが、その著者が大学生の時代に縁あってバイトとして働いた海洋堂での体験を描いた、いわば青春記です。海洋堂の名前はテレビで何度か聞いたことがありますが、その創世期の実態を本書で深く知ることが出来ます。
ほんの数年の経験が著者の人生で決定的な重みを持つに至った経緯が語られていますが、淡々とした文章ながら、静かに燃え上がる炎のような熱さが伝わってきます。それは本書の最後の一行に集約されています。また、著者の観察眼の確かさと洞察力の深さが本書の169ページで感じられます。
人はそれぞれに積み重ねた結果としての現在を生きています。著者が海洋堂で体験したことが、必ずしもハッピーな結末ではなかったにしても、その体験がその後の人生で重要なアンカーとなったものと思います。
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