読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

龍神の雨

2015年04月01日 22時08分45秒 | ■読む
道尾秀介著、新潮文庫刊
読んでいて何とも苦しい物語です。二組の家族の切ないストーリー。誰が悪いわけでなく、偶然や巡り合わせが人の人生を左右する。その究極とも言える状況を描いています。中盤までの息苦しさは、後半、次第にある疑念により変化して行きます。私は推理小説やミステリーと呼ばれるジャンルを好みませんが、本作は人間の善意や悪意など、状況により大きく振れる感情の襞を見事に描いていて秀逸です。道尾さん著作を何冊かストックしてあり、読むのが楽しみです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/道尾秀介
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評価は4です。

※壁紙専用の別ブログを始めました => カメラまかせ 成り行きまかせ

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