読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

スタバではグランデを買え!

2013年04月11日 20時26分07秒 | ■読む
吉本佳生著、ダイヤモンド社刊
スタバのメニューで不思議なのは、ある商品のSサイズ(240cc)の値段が280円で、倍量のGサイズが、100円違いの380円であるのだそうです。そして、それは他のメニューでも同様とのこと。
本書では、こうした値段設定の理由を非常に分かり易く説明しています。この例では、SとGの原価にあまり差がないので、100円の違いで十分に利益を確保できることがその理由とのこと。また、100円ショップの商品が、通常の販売店と余り変わらない品質のものを、どうして圧倒的に安く買えるのか。こうした例がいくつも紹介されています。
非常に興味深かったのは、携帯電話の料金体系です。複雑な料金体系の仕組みや狙い、更には課題など、これも分かり易く解説されています。更には、子供の医療費の無料化が及ぼす影響についても論じており、幅広い題材が提供されています。
人々が消費活動をする際に無意識に選択している裏側にある価値判断を経済学的な観点から整理し解説しており、非常に分かり易い内容でした。著者は、銀行に勤務した後、大学や企業研修で様々な分野の講義と演習を実践し、経済に関するトピックの著書を多く出版しています。ともすると、雑学になりがちな話題ながら、本書は経済学の視点から、統一的に消費活動の意味を分かり易く解説している良書です。
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評価は4です。

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