小学5年生位になった頃、姉は既に高校生でした。当時、ビートルズ、プレスリー、などの洋楽が目映いばかりの光を伴って、僕たちの世界を照らしていました。日曜の朝、キューピーマヨネーズ提供のラジオで、洋楽のトップテンを紹介する番組がありました。記憶では、小林克也さんと湯川礼子さんが司会をしていました。湯川礼子さんの知的な曲や歌手の紹介と、小林さんのカッコイイ英語での曲紹介が斬新で楽しみでした。日本での英語 . . . 本文を読む
遠い昔、ステレオが電蓄と呼ばれていました。我が家にその電蓄が来たのは、もう40年以上前です。ビクター製でした。幅1.2m位、高さ50cm(+50cm程度の(安物のこたつのような)足が付いていた)、奥行き40cm位でした。正面から見ると家具調の仕上げで、両端にスピーカーのネットが。上面は一枚板で手前から開くと、一番左にレコードプレーヤー、中央にはチューナーなどの表示が、スイッチの類は、主に右側に集ま . . . 本文を読む
重松清さんの講演会を聞いてきました。登壇した時に、以前、講演会で拝見した時と印象が違っていました。間もなく、ご本人から「18kg減量したので・・・」との種明かしがありました。体調を崩されたとのことでした。
重松さんの著書は一冊しか読んでいません。「愛妻日記」と「日本の課長」だけです。少し違っているような気がしますが・・・。
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昨年公開された続篇の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』が非常に良い映画だったので、その第一作である本作を見ました。衣装など丁寧な作りは、続篇と同様で、そして何と言っても主演のケイト・ブランケットが素晴らしかった。続篇との間に9年がありますので、続篇と比較してさすがに若い感じがしました。しかし、確かな演技はその当時からのものであったのだと思います。特に声の使い分けが・・・。
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北原亞以子著、横浜カセット文庫発行。またしても、北原さんの作品です。人の人生は様々で、その細部は余人にうかがい知れないもの。小説や映画で見たとしても、生身の人間の人生を他人が分かるはずもありません。小説では、そうした様々な人の生き方が活写された時、読み手に感動が伝わるのでしょう。そして活写とは、現実そのものではなく、「こうであろう」、「こうありたい」、あるいは「こうはなりたくない」などの思いで描か . . . 本文を読む
山本夏彦著。新潮社発行。山本夏彦さんは、初めてです。ネットで調べると高名な方でした。本作は、週刊新潮に16年間連載された人気コラムを元に朗読されたラジオ番組から選び抜かれた17本が収録されています。大正4年に生まれ平成14年に87歳で没しています。非常にコンパクトで密度の高い文章です。そして、尖っています。山本周五郎の人間観察が社会に向けられて、かつ、皮肉な視点が加わった感じです。
十代にフランス . . . 本文を読む
この番組は昭和57年から放送が始まったそうですが、毎日自宅で昼食を取るので見始めましたが、この番組にもビックリしました。何よりも「テレフォンショッキング」は面白かった。そして日曜日の「笑っていいとも!増刊号」も楽しみに見ていました。番組の開始の際には、タモリが少年隊と踊っていました。この番組で、タモリ人気が定着したのだと思います。媚びずにマイペースで、しかも、サラリーマンがサングラス掛けて番組やっ . . . 本文を読む
前項の「石川牧子」さんで思い出したのは「アメリカ横断ウルトラクイズ」です。その第1回の放映は、私が社会人になった年で、会社の独身寮の食堂で見て本当に驚いてしまいました。石川さんは司会として登場していました。(講演会で見た限り、やや恰幅が良くなった以外、見た目は、ほとんど変わっていないようです。当時は二十代後半であったと想像しますが)
さて、「アメリカ横断ウルトラクイズ」です。昭和52年当時、海外旅 . . . 本文を読む
石川さんの講演会を聞きに行きました。ネット情報は下記の通りです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/石川牧子
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1時間40分に渡るお話でしたが、演題は「自分らしく生きる」で . . . 本文を読む
「カムイ伝」は、1964(S39)-1971(S46)の期間、月刊漫画ガロに連載されていたとのことです。また、「カムイ外伝」は、1965(S40)-1967(S42)の期間が「週刊少年サンデー」に、1982(S57)-1987(S62)の期間が「ビッグコミック」に連載されていたとのことです。私は、ガロは読んだことがなく、ビックコミックでも読んだ記憶がないので、恐らく「週刊少年サンデー」で読んだもの . . . 本文を読む
さて、展覧会の中身ですが、この時代の絵画は、それ以前ともそれ以後とも全く異なるように思えます。極めて写実的で、かつ、即物的なのでした。つまり、美化されていたとしても、そこに、実在の人物がいるのだなぁ、という感じがするのでした。
また、ナポレオンのエジプト遠征の際の記録画が素晴らしい。石版版画なのでしょうか。細密で写真のようです。その遠征で発見されたのが、かの有名なロゼッタストーン。その際の学術調査 . . . 本文を読む
大ナポレオン展:その1
茨城県近代美術館で11月22日から年明けの1月25日まで開催されている展覧会を見てきました。あまりにも有名なナポレオンは、教科書で学んだり、マスコミで様々な知識の断片を得ている以外に、体系立てて学んだことがありません。何となく、「小利口な軍人が、時宜を得て、一時的に成功した」という程度の先入観しか持っていませんでした。
今回の展覧会で、ナポレオンが近代ヨーロッパの有り様を決 . . . 本文を読む
北原亞以子著、横浜カセット文庫発行。北原さんの小説をカセット文庫で聞きました。女性が女性を描く小説は、おそらく男性作家よりも遥かに、女性の心理を精緻に描いているのだと思います。本作品は、江戸の時代に亡き父の後を継いで子供たちへの手習いを生業として生きている”行かず後家”の萩乃が主人公です。寄る辺ない身の上で、自分なりにしっかりと生きて来ました。しかし、ある出来事で窮地に陥ります。そんな彼女に救いの . . . 本文を読む
森詠著、徳間書店刊。やっと、やっと読み終えました。なかなか古本屋にも見あたらず、既刊の六巻まで読み通すのにかなり手こずりました。作品そのものは、第一部が1982年に発刊されてから、本作が1990年に刊行されましたが、完成していないようです。正直、意地で読み通したような感じです。西村健氏の「ビンゴ」シリーズの時もそうでしたが、長編を途中まで読むと、途中で投げ出すのが惜しい気がしてしまいます。これも作 . . . 本文を読む
小池龍之介著、幻冬舎刊。
『予てより、我が身ながら我が道の不如意にして行く末を知らず。』まぁ、私の人生は・・・暗い・・・かなり・・・暗い・・・。何故なら小学校未就の頃、既に世の儚さを感じていたのですから。だから、儚く生きていりゃいいのに、何だか頑張ってしまうのでした。多分、「諦め」と「悪あがき」が表裏一体となって、私の人格を形成しているのではないかと怪しんでいます。
たまに、聖人君子の見本のような . . . 本文を読む